メタアナリシス:中心静脈カテーテル留置後のカテーテル位置異常と気胸の同定にベッドサイド超音波は有用

e0156318_173229100.jpg 結局レントゲンは撮るのでしょうが、手元にエコーがあれば確認しておきたいですね。

Ablordeppey EA, et al.
Diagnostic Accuracy of Central Venous Catheter Confirmation by Bedside Ultrasound Versus Chest Radiography in Critically Ill Patients: A Systematic Review and Meta-Analysis.
Crit Care Med. 2016 Dec 5. [Epub ahead of print]


目的:
 われわれは、中心静脈カテーテルの位置を確認し気胸を否定するための胸部レントゲン写真と比較したベッドサイド超音波検査の診断能を調べるために、システマティックレビューおよびメタアナリシスを実施した。

データ元:
 PubMed, Embase, Cochrane Central Register of Controlled Trials reference lists, conference proceedings, ClinicalTrials.gov。

研究選択:
 中心静脈カテーテルの確認のために胸部レントゲン写真と比較したベッドサイド超音波の診断能(2×2分割表)を記載した文献およびアブストラクトを抽出。プライマリアウトカムは、カテーテルの位置確認および気胸の同定の精度とした。セカンダリアウトカムは、実現可能性、評価者間信頼性、中心静脈カテーテル位置確認のためのベッドサイド超音波の効率性とした。

データ抽出:
 研究者は試験デザイン、カテーテル位置異常や処置による気胸を同定するためのエコー描画技術を含め詳細に研究を抜粋した。診断能をみるため、感度、特異度、陽性尤度比、陰性尤度比を算出した。

データ統合:
 15の研究(1553の中心静脈カテーテル留置)が登録された。
 中心静脈カテーテル位置異常の診断において、ベッドサイド超音波は感度82%(95%信頼区間77~86%)、特異度98%(95%信頼区間97~99%)だった。また、陽性尤度比は31.12(95%信頼区間14.72~65.78)、陰性尤度比は0.25(95%信頼区間0.13~0.47)だった。気胸の同定については、登録された研究では100%近い同定率であった。ベッドサイド超音波は中心静脈カテーテルの確認時間を平均58.3分短縮した。リスクバイアスおよび異質性は高かった。
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(文献より引用)

結論:
 ベッドサイド超音波検査は胸部レントゲン写真よりも、中心静脈カテーテル留置後の気胸同定を迅速に判断できる。中心静脈カテーテルの位置異常があったとき、ベッドサイド超音波で5人中4人に同定が可能である。

by otowelt | 2016-12-23 00:11 | 集中治療

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