重症喘息に対するヌーカラ®とゾレア®の間接比較

e0156318_1736469.jpg  間接比較ですが、ヌーカラ®を推したいのかな、と感じました。


Sarah M. Cockle, et al.
Comparative effectiveness of mepolizumab and omalizumab in severe asthma: An indirect treatment comparison
Rspiratory Medicine, DOI: http://dx.doi.org/10.1016/j.rmed.2016.12.009


背景:
 重症喘息はheterogeneousな疾患である。好酸球増多とアレルギー性の喘息フェノタイプの両方を有する患者は、メポリズマブおよびオマリズマブの治療の適応となりうる。このオーバーラップがみられる喘息集団の治療効果のエビデンスがあれば、臨床意思決定に追加的情報を与えるかもしれない。

方法:
 システマティックレビューと間接的治療比較(ベイズ理論)によって、標準治療にメポリズマブとオマリズマブを上乗せした場合の効果の比較および忍容性を調べた。プライマリ解析に組み込まれた研究は、重症喘息患者における二重盲検ランダム化比較試験とした。2つの集団を調べた:①潜在的に両方のモノクローナル抗体治療に適格基準を満たす集団、②どちらかのモノクローナル抗体治療に適格基準を満たす集団。

結果:
 ①のオーバーラップ集団において、発作の頻度、入院を要する発作の頻度に臨床的に有意な差は観察されなかった。しかし、傾向としてはメポリズマブの方が望ましいと言える(それぞれ率比0.66 [95%確信区間0.37,1.19]; 0.19[0.02,2.32])。②の集団において、メポリズマブ治療は、臨床的に有意な発作の頻度を減らした(率比0.63 [95%確信区間0.45,0.89])ものの、入院を要する発作については有意差はなかった(率比0.58 [95%確信区間0.16,2.13])(それでもメポリズマブの方が良い傾向にあった)。肺機能や忍容性プロファイルに対する影響は両薬剤とも同等であった。

結論:
 限定的なエビデンスと異質性の存在から断言はできないが、重症喘息患者に対するメポリズマブの使用は少なくともオマリズマブと同等の効果を有し忍容性プロファイルは差がみられないと思われる。




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by otowelt | 2017-01-17 00:33 | 気管支喘息・COPD

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