経皮的肺生検後の気胸を抑制するデバイス:BioSentry™

 CTガイド下生検などの経皮的肺生検の後の気胸を予防するために開発されたBioSentry™の論文です。この製品についてはYouTubeに分かりやすい動画があります。
e0156318_1919551.jpg
写真. 動画より引用
https://www.youtube.com/watch?v=iR8xCk68IZo

 マッチした後の方で、コントロール群の気胸発生率と胸腔ドレーン挿入率の頻度が明らかに上昇しているのですが・・・。

Ahrar JU, et al.
Efficacy of a Self-expanding Tract Sealant Device in the Reduction of Pneumothorax and Chest Tube Placement Rates After Percutaneous Lung Biopsy: A Matched Controlled Study Using Propensity Score Analysis.
Cardiovasc Intervent Radiol. 2017 Feb;40(2):270-276.


背景:
 経皮的肺生検後の気胸の発生率および胸腔ドレーン挿入率を減らすために自己拡張型穿刺孔被覆デバイス:BioSentry™を用いた研究を実施した。

方法:
 この後ろ向き研究では、318人のBioSentry™を受けた患者と1956人の受けていない患者を比較した。患者因子、病巣因子、手技特異的因子および気胸発生率、胸腔ドレーン挿入率が記録された。潜在的な選択バイアスを補正するため、患者は傾向スコアを用いて1:1にマッチされた。傾向スコアが0.02以下の絶対差であればマッチ妥当と考えた。

結果:
 マッチする前の時点で、気胸発生率および胸腔ドレーン挿入率はそれぞれコントロール群24.5%、13.1%、BioSentry™群21.1%、8.5%だった。傾向スコアを用いて、BioSentry™群の317人をマッチさせた。結果、気胸発生率(20.8 vs. 32.8%; p = 0.001)、胸腔ドレーン挿入率(8.2 vs. 20.8%; p < 0.0001)と有意にBioSentry™群で抑制できた。両治療ともに30例を超えて経験している術者に限っても同様の結果だった(気胸発生率:17.6 vs. 30.2%; p = 0.002、胸腔ドレーン挿入率:7.2 vs. 18%; p = 0.001)。

結論:
 自己拡張型穿刺孔被覆デバイス:BioSentry™は経皮的肺生検後の気胸発生率および胸腔ドレーン挿入率を有意に減少させる。特に後者の抑制に有効と考えられる。



▼楽天

by otowelt | 2017-01-20 00:11 | 呼吸器その他

<< 二次性胸水の中でも、両側胸水と... 喘息診断例の33.1%は、現在... >>