二次性胸水の中でも、両側胸水と漏出性胸水は死亡リスクが高い

e0156318_10101326.jpg 非悪性胸水を集めた大規模な研究です。

Steven P. Walker, et al.
Non-Malignant Pleural Effusions (NMPE): a prospective study of 356 consecutive unselected patients
Chest. 2016. doi:10.1016/j.chest.2016.12.014


背景:
 非悪性の二次性胸水は有意に罹患と死亡に影響を与える疾患である。これらの非悪性胸水(NMPE)はよくみられ、うっ血性心不全(CHF)が最多原因とされている。これにもかかわらず、死亡リスクに関するデータや死亡に影響を与える因子についてはほとんどデータが存在しない。

方法:
 われわれは未診断胸水を呈した782人の連続患者を登録した(2008年3月~2015年3月)。NMPEであった356人をさらに解析した。胸水生化学所見、胸水細胞診、胸壁エコー、胸部レントゲン写真など。臨床的適応があれば、心電図、CT検査、放射線ガイド下生検、内科的胸腔鏡が実施された。患者は最低でも12ヶ月追跡され、2人の独立した呼吸器科医によって最終診断が決定された。

結果:
 上述したように、782人のうち356人(46%)がNMPEだった。これらの患者は平均年齢68±17歳で、69%が男性だった。心、腎、肝不全のある患者の1年死亡率はそれぞれ50%、46%、25%だった。両側胸水(ハザード比3.55、95%信頼区間2.22-5.68)、漏出性胸水(ハザード比2.78、95%信頼区間1.81-4.28)はNMPE患者における予後不良と関連していた。両側胸水のある患者の1年死亡率は57%、漏出性胸水のある患者の1年死亡率は43%だった。

結論:
 これはNMPE患者を収集した最も大規模なデータであり、臓器不全に続発した胸水は1年死亡率が著明に高いことを示している。加えて、両側胸水、漏出性胸水の存在は死亡のリスクであった。



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by otowelt | 2017-01-23 00:03 | 呼吸器その他

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