心臓喘息ではピークフロー値は低下しにくい?

 心臓喘息、すなわち心不全が背景にある喘息様の症状では、ピークフロー値は喘息発作やCOPD急性増悪ほど低下しません。急性呼吸不全で受診した患者のピークフロー値を測定した小規模な前向き観察研究では、心不全の方がCOPD急性増悪より有意にピークフロー値が高いことが報告されています(224±82L/分 vs 108±49L/分, p<0.001)(1)。もちろん健常者からみれば224L/分というのは結構低いですが・・・。
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. COPD急性増悪と心不全のピークフロー値(文献1)より引用)

 ピークフロー値の絶対値ではなく予測値からの乖離をみたほうがよいとする意見もあります2)。高齢者ではピークフロー値の予測値が低いためです。


(参考文献)
1) McNamara RM, et al. Utility of the peak expiratory flow rate in the differentiation of acute dyspnea. Cardiac vs pulmonary origin. Chest. 1992 Jan;101(1):129-32.
2) Pollack CV Jr. Utilization of the peak expiratory flow rate in evaluation of acute dyspnea of cardiac or pulmonary origin. Chest. 1993 Apr;103(4):1306-7.



by otowelt | 2017-01-27 00:42 | レクチャー

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