気管支拡張症+関節リウマチ(BROS)、気管支拡張症+COPD(BCOS)は超過死亡リスクを有する?

e0156318_16302611.jpg また足し算の疾患概念が・・・。
 提唱しても、流行る概念とそうでない概念がありますね。(笑)

Anthony De Soyza, et al.
Bronchiectasis Rheumatoid overlap syndrome (BROS) is an independent risk factor for mortality in patients with bronchiectasis: A multicentre cohort study
Chest. 2017. doi:10.1016/j.chest.2016.12.024



背景:
 われわれは気管支拡張症と関節リウマチ(RA)が合併したオーバーラップ症候群(BROS)が他の気管支拡張症の疫学的な背景と比べて気管支拡張症重症度インデックス(BSI)アウトカムの悪化と関連しているかどうか調べた。

方法:
 われわれはBSIデータベースから6施設1716人のデータを問い合わせ入手した。患者は他の間質性肺疾患がなくて気管支拡張症とRAを合併しているBROS、特発性気管支拡張症、気管支拡張症-COPDオーバーラップ症候群(BCOS)、その他の原因による気管支拡張症に分類された。死亡率、入院と増悪の頻度が記録された。

結果:
 われわれは147人のBROS患者(コホート全体の8.5%)を同定した。BROSと死亡率には統計学的に有意な関連がみられたが、気管支拡張症の増悪や気管支拡張症による入院とは関連していなかった。
 平均48ヶ月の追跡中の死亡率は特発性気管支拡張症では9.3%、その他の原因による気管支拡張症では8.6%、BROSで18%、BCOSで28.5%だった。BROSとBCOSは他の疫学的背景と比べて有意に死亡率が高かった。臨床的には有意ではないもの、BSIスコアは特発性気管支拡張症と比較するとBROSで有意に高かった(平均BSI7.7 vs. 7.1 , p <0.05)。BCOSでは有意にBSI(平均10.4)、緑膿菌保菌率(24%)、過去の入院頻度(58%)が高かった。

結論:
 BROSもBCOSも超過死亡が多かったが、これは疾患の複合的な作用によるものと考えられる。これらのサブグループが相加相乗的に超過死亡をもたらすのか検討を要する。


by otowelt | 2017-02-01 08:14 | 呼吸器その他

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