メタアナリシス:ネーザルハイフローは通常酸素療法より気管挿管率を減少し、NIPPVに代替選択肢となりうる

e0156318_13512197.jpg ネーザルハイフローのメタアナリシスです。「ネーザルハイフローのレビュー」の記事も参考にしてください。

ネーザルハイフローのレビュー

Yue-Nan Ni, et al.
Can high-flow nasal cannula reduce the rate of endotracheal intubation in adult patients with acute respiratory failure compared with conventional oxygen therapy and noninvasive positive pressure ventilation? A systematic review and meta-analysis
Chest. 2017. doi:10.1016/j.chest.2017.01.004


背景:
 急性呼吸不全(ARF)の成人患者におけるハイフローセラピー(ハイフローネーザルカニューラ[HFNC]、ネーザルハイフロー)の効果は議論の余地がある。われわれは、成人ARFにおいて非侵襲性陽圧換気(NIPPV)や通常酸素療法(COT)と比較してHFNCが気管挿管の頻度を減少させる効果があるかどうか調べた。

方法:
 Pubmed, Embase, Medline, Cochrane Central Register of Controlled Trials (CENTRAL) 、Information Sciences Institute (ISI) Web of ScienceからHFNCとNIPPIV・COTを比較した比較試験を抽出した。プライマリアウトカムは気管挿管率とし、セカンダリアウトカムはICU死亡率・ICU在室期間(ICU LOS)とした。

結果:
 18試験・3881人の患者が解析に組み込まれた。ICU死亡率(I2=67%, χ2=12.21, P=0.02)、気管挿管率(I2=63%, χ2=13.51, P=0.02)以外にHFNCとNIPPVの間に有意な異質性はなかった。
 COTと比較すると、HFNCは気管挿管率の低さと関連していた(オッズ比0.47、95%信頼区間0.27-0.84, P=0.01)が、NIPPVとの比較では有意差はなかった(オッズ比0.73, 95%信頼区間0.47-1.13, P=0.16)。ICU死亡率、ICU LOSについてはCOTあるいはNIPPVに優劣はなかった。
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(文献より引用:気管挿管率)

結論:
 ARF患者において、HFNCはCOTと比較して気管挿管率を減少させ、NIPPVに代用できる信頼性がある。


by otowelt | 2017-02-02 00:57 | 集中治療

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