小児喘息は肥満リスクを上昇させる
2017年 02月 27日
「コラム:肥満喘息」も参考にしてください。
・肥満喘息
Zhanghua Chen, et al.
Effects of Childhood Asthma on the Development of Obesity among School-aged Children
AJRCCM, Published Online: January 19, 2017
背景:
喘息と肥満はしばしば小児で共存する。喘息が小児肥満に与える疫学は不明である。
目的:
われわれは、喘息と喘息処方が小児肥満に与える影響について調べた。
方法:
プライマリ解析はCHSコホートの2171人の5~8歳の非肥満小児で実施され、10歳まで追跡された。独立した2684人(平均年齢9.7~17.8歳)の同コホートの反復解析を実施した。
身長と体重が年1回小児で測定され、正常・過体重・肥満に分類された。喘息ステータスは、医師から診断を受けていると親あるいは自身の申告で決定した。Cox比例ハザードモデルによって喘息の既往が追跡中の肥満の発症と関連しているかどうか調べた。
結果:
交絡因子を補正すると、コホート内で喘息と診断された小児は、喘息でない小児と比較して肥満のリスクが51%上昇した(ハザード比1.51、95%信頼区間1.08-2.10)。喘息のレスキュー処方は、肥満のリスクを減らした(ハザード比0.57、95%信頼区間0.33-0.96)。加えて、喘息既往と肥満発症は独立したCHS反復解析でも観察された。
結論:
喘息のある小児は肥満のリスクが高い。レスキュー処方は身体活動性とは独立して肥満のリスクを軽減する効果がある。
・肥満喘息
Zhanghua Chen, et al.
Effects of Childhood Asthma on the Development of Obesity among School-aged Children
AJRCCM, Published Online: January 19, 2017
背景:
喘息と肥満はしばしば小児で共存する。喘息が小児肥満に与える疫学は不明である。
目的:
われわれは、喘息と喘息処方が小児肥満に与える影響について調べた。
方法:
プライマリ解析はCHSコホートの2171人の5~8歳の非肥満小児で実施され、10歳まで追跡された。独立した2684人(平均年齢9.7~17.8歳)の同コホートの反復解析を実施した。
身長と体重が年1回小児で測定され、正常・過体重・肥満に分類された。喘息ステータスは、医師から診断を受けていると親あるいは自身の申告で決定した。Cox比例ハザードモデルによって喘息の既往が追跡中の肥満の発症と関連しているかどうか調べた。
結果:
交絡因子を補正すると、コホート内で喘息と診断された小児は、喘息でない小児と比較して肥満のリスクが51%上昇した(ハザード比1.51、95%信頼区間1.08-2.10)。喘息のレスキュー処方は、肥満のリスクを減らした(ハザード比0.57、95%信頼区間0.33-0.96)。加えて、喘息既往と肥満発症は独立したCHS反復解析でも観察された。
結論:
喘息のある小児は肥満のリスクが高い。レスキュー処方は身体活動性とは独立して肥満のリスクを軽減する効果がある。
by otowelt
| 2017-02-27 00:15
| 気管支喘息・COPD