FeNOには人種差がある?

e0156318_224778.jpg 白人のデータよりも同人種のデータを参考にした方がよいかもしれない、という示唆です。

Tamara L. Blake, et al.
Does ethnicity influence fractional exhaled nitric oxide in healthy individuals? A systematic review
Chest. 2017. doi:10.1016/j.chest.2017.02.007


背景:
 呼気一酸化窒素濃度(FeNO)は、好酸球性気道炎症のバイオマーカーとして臨床で使用されている。FeNO値に影響を与える因子を知ることは臨床的に重要である。

方法:
 電子データベースを用いてシステマティックレビューをおこない、人種がFeNOに与える影響を調べた。少なくとも25人の健康な非白人でFeNOが測定された研究を登録し、人種が与える影響を調べた。

結果:
 スクリーニングに該当した62人の研究のうち、12研究が適格基準を満たした。1つの研究は12歳未満の小児を対象としており、6つの研究は小児および青年、4つの研究は成人のみ、1つの研究はそれらの集団の混合であった。16の異なる人種集団が同定され、この人種差が10の研究でFeNOに有意な影響を与えていることが判明した。少なくとも5研究でFeNOが年齢特異的炎症基準値上限を超えていることがわかった。
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(文献より引用抜粋:Table3)

結論:
 FeNOには人種ごとに差があり、これは現行ガイドラインに基づく臨床的解釈に影響を与えよう。 



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by otowelt | 2017-03-23 00:20 | 気管支喘息・COPD

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