MUSCA試験:重症好酸球性喘息に対するヌーカラ®はプラセボよりも健康関連QOLを改善
2017年 05月 08日
かなり興味はあるのですが、個人的にはゾレア®もヌーカラ®の処方はまだ増えていません。
Geoffrey L Chupp, et al.
Efficacy of mepolizumab add-on therapy on health-related quality of life and markers of asthma control in severe eosinophilic asthma (MUSCA): a randomised, double-blind, placebo-controlled, parallel-group, multicentre, phase 3b trial
Lancet Respiratory Medicine, DOI: http://dx.doi.org/10.1016/S2213-2600(17)30125-X
背景:
抗インターロイキン5モノクローナル抗体であるメポリズマブは、重症好酸球性喘息患者の標準治療に上乗せすることで、プラセボと比較して発作や経口ステロイドの必要性を抑制できることが過去の研究で示されている。われわれは、重症好酸球性喘息の患者に対するメポリズマブの健康関連QOLに対する効果をさらに解析した。
方法:
18ヶ国146施設で実施されたランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間試験である本研究(多施設共同第IIIb相試験:MUSCA試験)では、高用量ICS+コントロール薬剤を用いているにもかかわらず、少なくとも過去1年で2回以上発作を経験した12歳以上の重症好酸球性喘息患者を登録した。喫煙者は除外している。標準治療を受けている患者はランダムに1:1にメポリズマブ100mgあるいはプラセボの皮下注に割り付けられた(4週ごと24週間[最終投与は20週時])。プライマリエンドポイントはベースラインからの24週時までのSGRQスコアの変化とした(修正ITT集団)。少なくとも1回の治療を受けた患者には安全性解析が行われた。
結果:
プライマリエンドポイントであるSGRQスコアは、プラセボ群と比較してメポリズマブ群でベースラインから7.7点改善した( −15.6 vs −7.9, p=0.001、反復測定混合モデル)(4.0点以上の改善に臨床的に意義がある)。気管支拡張薬吸入前1秒量はプラセボ群と比較して120mL改善した(p=0.001)。ACQ-5による喘息コントロール指標は、メポリズマブ群で0.4点改善し、これも有意であった(p<0.001)。有害事象は頭痛と鼻咽頭炎が主であったが、両群に差はみられなかった。死亡例は観察されなかった。
結論:
メポリズマブは重症好酸球性喘息患者において健康関連QOLをプラセボよりも有意に改善した。
Geoffrey L Chupp, et al.
Efficacy of mepolizumab add-on therapy on health-related quality of life and markers of asthma control in severe eosinophilic asthma (MUSCA): a randomised, double-blind, placebo-controlled, parallel-group, multicentre, phase 3b trial
Lancet Respiratory Medicine, DOI: http://dx.doi.org/10.1016/S2213-2600(17)30125-X
背景:
抗インターロイキン5モノクローナル抗体であるメポリズマブは、重症好酸球性喘息患者の標準治療に上乗せすることで、プラセボと比較して発作や経口ステロイドの必要性を抑制できることが過去の研究で示されている。われわれは、重症好酸球性喘息の患者に対するメポリズマブの健康関連QOLに対する効果をさらに解析した。
方法:
18ヶ国146施設で実施されたランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間試験である本研究(多施設共同第IIIb相試験:MUSCA試験)では、高用量ICS+コントロール薬剤を用いているにもかかわらず、少なくとも過去1年で2回以上発作を経験した12歳以上の重症好酸球性喘息患者を登録した。喫煙者は除外している。標準治療を受けている患者はランダムに1:1にメポリズマブ100mgあるいはプラセボの皮下注に割り付けられた(4週ごと24週間[最終投与は20週時])。プライマリエンドポイントはベースラインからの24週時までのSGRQスコアの変化とした(修正ITT集団)。少なくとも1回の治療を受けた患者には安全性解析が行われた。
結果:
プライマリエンドポイントであるSGRQスコアは、プラセボ群と比較してメポリズマブ群でベースラインから7.7点改善した( −15.6 vs −7.9, p=0.001、反復測定混合モデル)(4.0点以上の改善に臨床的に意義がある)。気管支拡張薬吸入前1秒量はプラセボ群と比較して120mL改善した(p=0.001)。ACQ-5による喘息コントロール指標は、メポリズマブ群で0.4点改善し、これも有意であった(p<0.001)。有害事象は頭痛と鼻咽頭炎が主であったが、両群に差はみられなかった。死亡例は観察されなかった。
結論:
メポリズマブは重症好酸球性喘息患者において健康関連QOLをプラセボよりも有意に改善した。
by otowelt
| 2017-05-08 00:22
| 気管支喘息・COPD