イソニアジド単剤耐性結核は臨床アウトカムを悪化させる

e0156318_9552565.jpg 実臨床でもちらほらみかけます。


van der Heijden YF, et al.
Isoniazid-monoresistant tuberculosis is associated with poor treatment outcomes in Durban, South Africa.
Int J Tuberc Lung Dis. 2017 Jun 1;21(6):670-676.


背景:
 南アフリカにおける大規模結核クリニックのデータを用いて、イソニアジド(INH)単剤耐性結核と治療アウトカムの関連性を調べる。

方法:
 後ろ向きの縦断的研究を2000~2012年の結核患者において実施し、INH耐性結核結核と感受性結核をロバスト標準誤差によるロジスティック回帰を用いて調べた。INH単剤耐性結核は、修飾的な治療を受けた。

結果:
 18058人の結核患者のうち、19979の結核菌で薬剤感受性試験が行われた。そのうち、577はINH単剤耐性で16311人は感受性だった。追跡不能、転医、HIV感染症合併例(じつに41%が合併)は両群ともに同等の頻度であった。INH単剤耐性結核は感受性結核より治療失敗の頻度が高かった(4.1% vs 0.6%、p<0.001)。また死亡も多かった(3.2% vs. 1.8%, p=0.01)。年齢、性別、人種、治療ステータス、罹患部位で補正しても、INH単剤耐性エピソードは治療失敗(オッズ比6.84, 95%信頼区間4.29-10.89, P < 0.001)および死亡(オッズ比1.81, 95%信頼区間1.11-2.95, P = 0.02)と関連していた。

結論:
 INH単剤耐性は、感受性結核よりも臨床アウトカムの悪化と関連している。


by otowelt | 2017-06-14 00:09 | 抗酸菌感染症

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