1回のCOPD増悪が肺機能にもたらす影響とは

e0156318_135223100.jpg 要は、COPD増悪はよくないよ、ということです。

Halpin DMG, et al.
Effect of a single exacerbation on decline in lung function in COPD.
Respir Med. 2017 Jul;128:85-91.


背景:
 COPD増悪は肺機能低下を加速させるが、それらの因果関係はよく分かっていない。4年間のチオトロピウムによる影響を検討したUPLIFT(Understanding Potential Long-term Impacts on Function with Tiotropium)試験のデータを用いて、1回のCOPD増悪が肺機能の変化に与える影響を評価した。

方法:
 UPLIFT試験において、1回の中等度~重度COPD増悪前後での1秒量と努力性肺活量の年間低下率を非増悪群の変化と比べた。増悪群と非増悪群をマッチして感度解析を行い、年間の低下率を調べた。

結果:
 1回の中等度~重度COPD増悪後に、気管支拡張後肺機能の平均年間低下は増悪前低下率と比べて増えた(1秒量76.5 vs 39.1 ml/年, p=0.003; 努力性肺活量106.5 vs 34.7 ml/年, p=0.011)。非増悪群では試験の前半と後半の低下率に差はなかった(気管支拡張後1秒量38.2 vs 41.8 ml/年, 同努力性肺活量45.3 vs 43.9 ml/年)。COPD増悪群における1回の増悪前の気管支拡張後1秒量と努力性肺活量の低下は、非増悪群の試験前半のそれと同様だった。一方で、1回の増悪後の場合、非増悪群の試験後半の数値より有意に高かった。感度解析でも同様の結果だった。

結論:
 1回のCOPD増悪は肺機能の年間低下率を有意に上昇させる可能性がある。


by otowelt | 2017-07-04 00:15 | 気管支喘息・COPD

<< お知らせ 5年以上生存したIV期非小細胞... >>