肺アクチノミセス症の臨床的検討

e0156318_95584.jpg まれな呼吸器感染症に関する報告は少ないです。

Zhang, M, et al.
Primary pulmonary actinomycosis: a retrospective analysis of 145 cases in mainland China
The International Journal of Tuberculosis and Lung Disease, Volume 21, Number 7, 1 July 2017, pp. 825-831(7)

目的:
 肺アクチノミセス症について理解を深めること。

方法:
 後ろ向きに中国で145人の症例を抽出した。

結果:
 男女比は2.7:1で、診断時平均年齢は48±12歳だった。主症状は咳嗽(87.6%)、喀痰(40%)、血痰(37.2%)、発熱(26.9%)、胸痛(24.8%)、喀血(16.6%)だた。88人(60.7%)は基礎疾患を有していなかった。5人のみが初期診断が正しく、60人は肺がん、肺結核、肺膿瘍などと誤認されていた。ほとんどの患者は外科的手術や気管支鏡検査で診断がついた。67人の患者はペニシリンGを受け、1人は外科手術のみで抗菌薬投与を受けなかった。抗菌薬の平均治療期間は4.5±3.7ヶ月で、110人(75.9%)が完全に治癒し、4人が死亡した。平均フォローアップ期間は26±32か月だった。

結論:
 肺アクチノミセス症は稀な疾患であり、しばしば肺がんや肺結核と誤認される。ペニシリンGが標準的治療法であるが、適切な治療期間はこれからの検討課題であろう。


by otowelt | 2017-07-11 00:54 | 感染症全般

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