IPF患者における睡眠呼吸障害の存在は予後不良因子

e0156318_21341355.jpg IPFは痩せ型の患者さんが多いので、そこまで私は意識していませんでした。

Bosi M, et al.
OSA and Prolonged Oxygen Desaturation During Sleep are Strong Predictors of Poor Outcome in IPF.
Lung. 2017 Jul 3. doi: 10.1007/s00408-017-0031-4. [Epub ahead of print]


目的:
 睡眠呼吸障害(SBD)はIPF患者でよくみられ、睡眠や生活の質の障害と関連し、また死亡率の上昇とも関連しているとされている。この研究の目的は、軽症~中等症のIPF患者の予後にSBDがもたらす影響を評価することである。

方法・結果:
 35人のIPF患者のうち、25人にOSAがみられた。軽症IPFは全体で14人、中等症は7人、重症は4人だった。AACM定義では、睡眠関連低酸素血症は35人のIPF患者のうち9人にみられた。SBDの有無でみると、IPF患者は4群に分けられる。すなわち、SBDがない群(A群:25.7%)、睡眠関連低酸素血症がないOSA群(B群:48.5%)、睡眠関連低酸素血症のあるOSA群(C群:22.8%)、OSAがないものの睡眠関連低酸素血症がある群(D群:1人のみ[2.8%])である。D群が1人のみであったため、統計学的解析はA~C群で行われた。
 C群は、死亡率あるいは臨床的悪化の両アウトカムにおいてもっとも予後不良だった。SBDは死亡(ハザード比7.6、p=0.029)および疾患進行(ハザード比9.95、p=0.007)の独立予測因子であった。

結論:
 IPF患者において、SBDは予後不良と関連していた。SBDの存在はすべてのIPF患者で検索すべきである。


by otowelt | 2017-07-19 00:55 | びまん性肺疾患

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