メタアナリシス:自然気胸に対する胸腔ドレナージとそれ以外の侵襲的処置の比較

e0156318_14441648.jpg 先日も穿刺吸引の方がよいとする研究がありましたね。less is moreの流れが続くかもしれません。

・参考記事:気胸の治療は、胸腔ドレナージよりも針穿刺吸引の方がよい

Kim MJ, et al.
Systematic review and meta-analysis of initial management of pneumothorax in adults: Intercostal tube drainage versus other invasive methods.
PLoS One. 2017 Jun 22;12(6):e0178802.


目的:
 気胸に対する理想的な初期治療はいまだ議論の余地がある。このシステマティックレビューおよびメタアナリシスの目的は、成人の気胸の初期治療としての胸腔ドレナージの効果を他の侵襲的処置と比較することである。

方法:
 2016年5月29日までの電子データを収集した。気胸に対する胸腔ドレナージとそのほかの侵襲的手法を比較したランダム化比較試験を組み入れた。プライマリアウトカムは、早期治療成功とした。セカンダリアウトカムは、再発率、入院率、入院期間、合併症とした。

結果:
 7試験が登録された。6試験では穿刺吸引が評価され、1試験では一方弁が評価された。メタアナリシスの結果、穿刺吸引は胸腔ドレナージよりも早期治療成功が不良であった(リスク比0.82、95%信頼区間0.72-0.95、I2=0%)。また、穿刺吸引と胸腔ドレナージの再発率は同等であった(リスク比0.84、95%信頼区間0.57-1.23、I2=0%)。穿刺吸引は胸腔ドレナージより入院期間が短かった(平均差-1.73, 95%信頼区間-2.33 to -1.13, I2=0%)。穿刺吸引は胸腔ドレナージよりも入院率が低かったが、これについては明らかな異質性があった。

結論:
 早期治療成功の観点からは、胸腔ドレナージよりも穿刺吸引のほうが劣っていたが、入院期間は穿刺吸引の方が短かった。再発率は同等であった。一方弁は十分なデータが得られず、結論はつかなかった。


by otowelt | 2017-07-26 00:18 | 呼吸器その他

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