IPFの咳嗽は日中に多い

e0156318_7331272.jpg 活動しているときに多いのは想定内ですが・・・。

Schertel A, et al.
Novel insights in cough and breathing patterns of patients with idiopathic pulmonary fibrosis performing repeated 24-hour-respiratory polygraphies.
Respir Res. 2017 Nov 13;18(1):190.


背景:
 IPFの主症状は咳嗽と呼吸困難感である。IPFは日中の活動や夜間の呼吸状態に影響を与える拘束性換気障害をもたらす。このパイロット研究は、IPF患者の日中および夜間の呼吸・酸素飽和度・咳嗽症状を8ヶ月にわたって調べたものである。

方法:
 反復24時間呼吸ポリグラフィー(RP)および肺機能検査がベースライン・3ヶ月後、4ヶ月後、7ヶ月後、8ヶ月後に実施された。咳嗽インデックス、酸素化パラメータ(酸素飽和度、酸素飽和度90%未満の時間、低酸素インデックス)、呼吸数、心拍数が日中・夜間に解析された。初回および最後のRPが比較された(Wilcoxon検定)。

結果:
 9人のIPF患者(8人が男性、年齢中央値67歳)がRPを受け、合計37の解析妥当性のあるデータが得られた。試験期間中、8人(88.9%)は抗菌薬治療を受けた。咳嗽は日中に顕著にみられ咳嗽インデックスは1時間あたり14.8で夜間就寝時の1.6より有意に多かった(p = 0.0039)。酸素化パラメータには、日中・夜間で差はみられなかったが、呼吸数と心拍数は有意に日中の方が多かった。肺機能の有意な低下は8ヶ月では観察されなかったが、呼吸数は25.7/分→32.2/分に上昇した(p=0.0273)。

結論:
 IPF患者では咳嗽は日中によくみられる。IPFの経過中に呼吸数の上昇が持つ役割について解明が必要である。


by otowelt | 2017-12-07 00:24 | びまん性肺疾患

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