メタアナリシス:CTガイド下生検後気胸のリスク因子
2020年 01月 21日
CTガイド下生検のエビデンスが蓄積されてきましたね。BioSentry™を用いること、生検後に生検側を下にすることが重要です。
・参考記事:CTガイド下生検のあと、生検側を下にすると気胸が減る
・参考記事:CTガイド下生検後の気胸を減らす方法
・参考記事:CTガイド下針生検後の気胸のリスク因子
・参考記事:経皮的肺生検後の気胸を抑制するデバイス:BioSentry™
Huo YR, et al.
Pneumothorax rates in CT-Guided lung biopsies: A comprehensive systematic review and Meta-Analysis of risk factors.
Br J Radiol. 2019 Dec 20:20190866. doi: 10.1259/bjr.20190866.
目的:
このシステマティックレビューとメタアナリシスでは、CTガイド下肺生検後の気胸のリスク因子について調べた。
方法:
CTガイド下生検開始から2019年9月までに、9つのデータベースが同定された。
結果:
36論文23104人の患者が解析に組み込まれた。全体の気胸発症頻度は25.9%で、胸腔ドレーン挿入頻度は6.9%だった。腹臥位あるいは仰臥位と比べて生検側を下にする側臥位にすることで気胸リスクは有意に減少した(オッズ比3.15)。反面、腹臥位あるいは仰臥位と比べて生検側を上にした仰臥位では気胸リスクが増加した。その他のリスク因子として、穿刺部位を下方にするより上方にした処置(オッズ比4.79)、18G超の大口径ガイド針(18G以下と比較)(オッズ比1.55)、葉間貫通(オッズ比3.75)、ブラ貫通(オッズ比6.13)、複数の胸膜穿刺(オッズ比2.43)、複数の非同軸組織採取(オッズ比1.99)、気腫肺(オッズ比3.33)、4cm未満の病変(オッズ比2.09)、胸膜直下にない病変(オッズ比1.73)、3cm以上の深部病変(オッズ比2.38)があった。
結論:
このメタアナリシスは、CTガイド下肺生検を計画・実行する際、とりわけ患者の体位を変換させることで気胸発生率を減らすことができることを示した。
・参考記事:CTガイド下生検のあと、生検側を下にすると気胸が減る
・参考記事:CTガイド下生検後の気胸を減らす方法
・参考記事:CTガイド下針生検後の気胸のリスク因子
・参考記事:経皮的肺生検後の気胸を抑制するデバイス:BioSentry™
Huo YR, et al.
Pneumothorax rates in CT-Guided lung biopsies: A comprehensive systematic review and Meta-Analysis of risk factors.
Br J Radiol. 2019 Dec 20:20190866. doi: 10.1259/bjr.20190866.
目的:
このシステマティックレビューとメタアナリシスでは、CTガイド下肺生検後の気胸のリスク因子について調べた。
方法:
CTガイド下生検開始から2019年9月までに、9つのデータベースが同定された。
結果:
36論文23104人の患者が解析に組み込まれた。全体の気胸発症頻度は25.9%で、胸腔ドレーン挿入頻度は6.9%だった。腹臥位あるいは仰臥位と比べて生検側を下にする側臥位にすることで気胸リスクは有意に減少した(オッズ比3.15)。反面、腹臥位あるいは仰臥位と比べて生検側を上にした仰臥位では気胸リスクが増加した。その他のリスク因子として、穿刺部位を下方にするより上方にした処置(オッズ比4.79)、18G超の大口径ガイド針(18G以下と比較)(オッズ比1.55)、葉間貫通(オッズ比3.75)、ブラ貫通(オッズ比6.13)、複数の胸膜穿刺(オッズ比2.43)、複数の非同軸組織採取(オッズ比1.99)、気腫肺(オッズ比3.33)、4cm未満の病変(オッズ比2.09)、胸膜直下にない病変(オッズ比1.73)、3cm以上の深部病変(オッズ比2.38)があった。
結論:
このメタアナリシスは、CTガイド下肺生検を計画・実行する際、とりわけ患者の体位を変換させることで気胸発生率を減らすことができることを示した。
by otowelt
| 2020-01-21 00:07
| 呼吸器その他