ICU患者の消化管・中咽頭の除菌


Decontamination of the Digestive Tract and Oropharynx in ICU Patients
N Engl J Med. Vol. 360:(1)20-31 Jan. 1, 2009


選択的消化管除菌(selective digestive tract decontamination:SDD)と
中咽頭の選択的除菌(selective oropharyngeal decontamination:SOD)は
ICU患者の一部に使われる予防策であるが、
エビデンスがいまいち存在していないというのが難点であった。

オランダで行なわれた試験で、プライマリーエンドポイントは28 日死亡率。

SDDとSODのレジメンだが、
SDD は、セフォタキシムの4 日間の静脈内投与に、トブラマイシン、
コリスチン、アムホテリシンBの中咽頭と胃への局所投与。
SOD は、同レジメンの中咽頭のみへの投与。

ちなみに私が個人的に行っていたSDDは、以下の通り。

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・口腔内
 2%PVG-ICU軟膏ペースト5gに①~③を混合
 ①ゲンタマイシン100mg
 ②ポリミキシンB100万単位
 ③バンコマイシン100mg   
 これを4回/日  口腔内粘膜に塗布
・腸管
 生食20mlに①~③を混合
 ①ファンギゾンシロップ15ml
 ②ポリミキシンB300万単位
 ③ゲンタマイシン240㎎
 これを1日4回にわけて腸管投与
・全身投与
 最初の4日間のみセフォタックス1g+生食100ml 1日4回
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このNEJMの論文の結論としては、ICU患者において
標準治療群28日死亡率は27.5%。
SDD群では3.5%ポイント低下、SOD群では2.9%ポイント低下。

これをどう考えるか、、、、

ちなみに、SDOとSDDの違いについて。
クリックしたらきれいに見えます。
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by otowelt | 2009-01-05 18:03 | 感染症全般

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