ノルアドレナリンは市中発症敗血症性ショックの転帰を増悪させる可能性

sepsis survival campaign 2008では・・・
・ノルアドレナリンかドパミンが推奨されている。
・フェニレフリンとバゾプレシンは初期投与には推奨されていない。
・MAPが65-90mmHgになるように血管作働薬を使用する。
とのことだが、

・NAは他のカテコラミンと比較して死亡率 62% vs 82%
  Crit Care Med 2000;28:2758-65
・バゾプレシンとNAは同等の効果
  NEJM. vol. 358;877-887 Feb. 28 2008

そんな中、ポルトガルからの論文。

Influence of vasopressor agent in septic shock mortality. Results from the Portuguese Community-Acquired Sepsis Study (SACiUCI study). Critical Care Medicine:Volume 37(2)February 2009pp 410-416

目的:
 アドレナリン作用のある昇圧剤の使用のbest agentは、
 sepsis survival campaignでも結局結論という結論は出なかった。
 community-acquired septic shockの患者さんで、昇圧剤の使用による
 それぞれの死亡率への寄与を調査した。
 コホート研究。

患者:
 ICUに入院したseptic shockの患者

方法および結果:
 897人の患者がcommunity-acquired sepsisでICUに入室した。
 (平均63歳、577人が男性、hospiatl死亡率は38%)
 最終的に登録された458人の患者のうち、73%がノルアドレナリン、
 50.5%がドパミンを使用した。
 ノルアド群はドパミン群より死亡率が高かった(52% vs. 38.5%, p = 0.002)
 ノルアドは死亡リスクを上昇させる可能性も指摘
 (HR, 2.501; 95%CI 1.413-4.425; p = 0.002)
 
結論:
 ノルアドレナリンはICUにおける市中発症敗血症性ショック患者の転帰を増悪させる。


まぁ、こういう論文もあるという程度にとどめておくべきか???

by otowelt | 2009-02-12 15:18 | 集中治療

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