閉経前乳癌に内分泌療法とゾレドロン酸を併用するとPFS延長


個人的には、乳癌は肺転移しか治療したことがないのだが、結構お目にかかることも
多いので、呼吸器内科医としてはある程度知っておきたい領域の1つ。
とはいっても、「・・・デックス」ばかりの薬が覚えられないし、
個人的にはホルモン内分泌がからむ分野はキライだ。

Endocrine Therapy plus Zoledronic Acid in Premenopausal Breast Cancer
M. Gnant and others. N Engl J Med 2009; 360 : 679 - 91


方法
ホルモン感受性の早期乳癌で閉経前女性を対象に、
 ゴセレリン(ゾラデックス)+タモキシフェン(ノルバデックス)
 またはゴセレリン(ゾラデックス)+アナストロゾール(アリミデックス)に、
 ゾレドロン酸(ゾメタ)を追加した場合の有効性を検討した。
 1,803 例を、ゴセレリン(3.6mgを28日ごとに皮下投与)
 +タモキシフェン(20mg/日を経口投与)orアナストロゾール(1mg/日を経口投与)の
 いずれかを併用し、さらにゾレドロン酸(4mgを6 ヵ月ごとに静脈内投与)を併用する群と
 併用しない群に無作為に割り付け、3 年間投与。
 プライマリエンドポイントはPFS(無病生存期間)とし、
 セカンダリエンドポイントは無再発生存期間とOS(全生存期間)とした。

結果
 無病生存率はタモキシフェン群で 92.8%,アナストロゾール群で 92.0%
 内分泌療法単独群で 90.8%
 内分泌療法+ゾレドロン酸群で 94.0%。
 アナストロゾール群とタモキシフェン群のあいだで無病生存率に有意差はなし。
 ゾレドロン酸を内分泌療法に追加した場合、増悪リスクで36%の相対的低下
 がみられた(HR 0.64,95% CI 0.46~0.91,P=0.01)。
 ゾレドロン酸を追加しても死亡リスクに有意な低下はみられなかった。
 (HR 0.60,95% CI 0.32~1.11,P=0.11)。

結論
 補助内分泌療法にゾレドロン酸を追加することで、ホルモン感受性早期乳癌の
 閉経前女性において、無病生存期間が延長する。

by otowelt | 2009-02-18 12:51 | 肺癌・その他腫瘍

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