びまん性浸潤型皮膚サルコイドーシスにはインフリキシマブが有用


最近、肺癌カンファレンスでサルコイドーシスと肺癌の合併症例が出てきた。
CHESTに皮膚サルコイドーシスの話があった。

サルコイドーシスは皮膚症状として、初期に結節性紅斑がよくみられる。
個人的にも救急救命センターの外来でみたことがある。
その後、比較的初期に瘢痕浸潤が起こる。
これは手術痕などの瘢痕が、赤く腫脹してくるもの。
皮膚サルコイドとよばれるものは、肉芽腫がそこにあるものを言うが
丘疹を多発する結節型が最も多く、次いで隆起した斑状皮疹局面型、
顔や手足の腫脹をきたすびまん浸潤型、
皮下硬結を生ずる型(Darier‐Roussy)、
皮下類肉腫subcutaneous sarcoidosisなどなどがある。

びまん性浸潤型皮膚サルコイドーシス(Lupus pernio)についての
インフリキシマブの治療効果について考察した論文。
何かとやはりのレミケード。
神経サルコイドーシスに抗TNF-α抗体が有用であるとされている。
Neurology 72; 337-340, 2009

The Treatment of Lupus Pernio.
Chest February 2009 135:468-476; published ahead of print September 23, 2008, doi:10.1378/chest.08-1347


背景:
 Lupus pernioは患者のQOLをゆるがすほどの皮膚症状が出ることもあり、
 治療に関しては難渋することが多い。
 54人のLupus pernioの患者さんで解析。

方法:
 すべての患者は顔写真を撮影された。その写真により、顔面皮膚の浸潤面積が
 <10%、10~25%、25~50%、>50%に分けた。それらについて治療効果を
 解析した。評価は、resolution, near resolution, improvement,
 no change, worseningの5種類とした。
 投薬は、インフリキシマブを含むレジメン、全身ステロイド、非インフリキシマブ、
 非ステロイド、ステロイド+非ステロイドのグループに分けた。

結果:
 resolution~near resolutionは、インフリキシマブレジメンが
 他のすべてを上回った結果が出た。
 (インフリキシマブ77%; ステロイド+非ステロイド, 29%;
 ステロイド20%; 非ステロイド11%)
 顔面浸潤面積の改善もインフリキシマブ群が一番よかった。
 逆に非インフリキシマブ、非ステロイド含有レジメンは成績を下げた。

結果:
 インフリキシマブはびまん性浸潤型皮膚サルコイドーシス(Lupus pernio)
 の治療に対して、有用。

by otowelt | 2009-02-25 14:37 | サルコイドーシス

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