肺血症患者で、ウリナスタチンにチモシンα1を併用すると生存改善の可能性

J Intensive Care Medより。
チモシンα1についての話題。
チモシンα1は、胸腺組織で産生される胸腺因子の一つで、
免疫機能の維持に重要な役割を果たしているT細胞の
分化誘導作用を有するポリペプチドである。

A New Immunomodulatory Therapy for Severe Sepsis: Ulinastatin Plus Thymosin α1.
J Intensive Care Med 2009 24: 47-53


目的:
 肺血症患者においてウリナスタチンにチモシンα1を併用した
 免疫調節療法の効果について調べる。

方法:
 56人の敗血症患者を治療群とプラセボ群にランダム化。
 Acute Physiology and Chronic Health Evaluation II scores、
 臨床データ、リンパ球分画、免疫インデックス、凝固系データが
 ICU入院3,8,28日目に採血された。

結果:
 治療群は78%が累積生存。プラセボは60%であった。この結果の違いは、
 Acute Physiology and Chronic Health Evaluation II scores
 とリンパ球、凝固系、サイトカインレベルの早期改善がみられたためと思われる。
 
結論:
 肺血症患者においてウリナスタチンにチモシンα1を併用した
 免疫調節療法では、生存率の改善がみられる可能性があるため
 臨床試験の実施がのぞまれる。

by otowelt | 2009-03-17 14:13 | 集中治療

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