2013年 09月 10日 ( 1 )

血清型1、3、7F、19Aは成人の肺炎球菌による肺炎随伴性胸水に関連

e0156318_21341815.jpg 肺炎球菌による肺炎随伴性胸水の報告です。

Thomas Bewick, et al.
Serotypes associated with the development of pneumococcal para-pneumonic effusion in adults
ERJ September 1, 2013 vol. 42 no. 3 733-741


背景:
 血清型1、2、7F、19Aは、小児の肺炎球菌性肺炎の肺炎随伴性胸水に関連しているといわれている(J Clin Microbiol 2011; 49: 534–538.)。成人においても同様の関連性があるかどうかはわかっていない。

方法:
 プロスペクティブコホート試験が2年の期間でおこなわれた。市中肺炎で入院した連続成人患者を登録した。肺炎球菌の血清型が尿検体を用いて調査された。

結果:
 920人の成人患者が登録され、366人が肺炎球菌性肺炎であった。100人に肺炎随伴性胸水がみられ、そのうち73人で血清型が判明した。
 肺炎随伴性胸水と最も関連していた肺炎球菌の血清型は、血清型1 (40人中18人:45%)、19A (20人中9人 :45%)、3 (20人中8人:40%)であった。冒頭で述べた小児の肺炎随伴性胸水でよくみられる血清型は、成人の肺炎随伴性胸水と独立して関連していた(補正オッズ比2.3; p = 0.003)。また、7価ワクチン(4、6B、9V、14、18C、19F、23F)に含まれていない血清型は、肺炎随伴性胸水の存在とよく関連していた(オッズ比2.1; p = 0.024)。

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(文献より引用:PPE-associated serotype=血清型1、3、7F、19A)

結論:
 血清型1、3、7F、19Aは成人の肺炎球菌による肺炎随伴性胸水に独立して関連していた。これは小児の肺炎随伴性胸水と同等の結果であった。 


by otowelt | 2013-09-10 00:02 | 感染症全般