2016年 11月 09日 ( 1 )

アジア人IPF患者におけるGAPシステムの生存期間予測

e0156318_23175710.jpg 個人的にはILD-GAPを用いていますが、個人差が大きいので目安にならないという専門家も多いです。

Lee SH, et al.
Predicting survival of patients with idiopathic pulmonary fibrosis using GAP score: a nationwide cohort study.
Respir Res. 2016 Oct 18;17(1):131.


背景:
 IPFの臨床経過はさまざまである。GAPモデルは死亡率を予測する上で有用だが、生存期間はGAPスコアごとに妥当化されていない。われわれは、IPF患者において、GAPスコアによって予後がどのように異なるのか調べた。

方法:
 韓国間質性肺疾患研究グループは、2003年~2007年にIPF患者のさまざまな臨床的背景を調べる国内サーベイを実施した。患者は2002年ATS/ERS基準に基づいてIPFと診断された。われわれは1685人のIPF患者を登録し、1262人にDLCO評価をおこなった。患者はGAPスコアによって層別化された。
 すなわち、GAPスコアグループ(総得点)0:26人、グループ1:150人、グループ2:208人、グループ3:376人、グループ4:317人、グループ5:138人、グループ6:39人、グループ7:8人。

結果:
 高いGAPスコアとGAPステージは予後不良と関連していた(p < 0.001, respectively)。グループ3における生存期間は、グループ1および2よりも短く(p = 0.043、p = 0.039)、グループ4,5,6よりも長かっ(p = 0.043, p = 0.032, p = 0.003)。性別、年齢、DLCO(%)はグループ2と3の間で有意に差がみられた。GAPモデルの4因子はグループ3および4の間で有意な差がみられた。
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(GAPステージおよびスコアごとのKaplan-Meier曲線)

結論:
 IPF患者におけるGAPシステムは有意に死亡率を予測する。しかしながら、アジア人患者ではGAPスコア3点のIPF患者は有意に他のステージ1および2とは異なる予後だった。

by otowelt | 2016-11-09 00:57 | びまん性肺疾患