2017年 01月 05日 ( 1 )

システマティックレビュー:CPAP療法時のリーク増加のリスク因子

e0156318_23181522.jpg リークに着目した珍しい論文です。

Lebret M, et al.
Factors contributing to unintentional leak during CPAP treatment: a systematic review.
Chest. 2016 Dec 13. pii: S0012-3692(16)62581-3. doi: 10.1016/j.chest.2016.11.049. [Epub ahead of print]


背景:
 CPAP療法は中等症~重症の閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)の第一選択治療である。25%にのぼるOSAS患者がCPAP療法の副反応のため同治療を断念せざるを得ない。意図せぬリークとそれによる不良の結果はCPAP治療の有害事象としてもっともよく報告されている。技術的な改善がなされても、この問題への対処はまだ成功していない。

目的:
 システマティックレビューが行われた。①意図せぬリークにおける技術的な改善点の違いが与える影響を調べること、②意図せぬリークの規定因子として任意の患者特性がすでに同定されているかどうか調べること、が目的である。

結果:
 どのCPAPモダリティも意図せぬリークを減らす上で他のモダリティより優れているということはなく、驚くべきことに、口鼻マスクは意図せぬリークの高さと関連していた。鼻閉塞、高齢者、BMI高値、中枢性肥満、男性、は意図せぬリークのリスク増加と関連していた。
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(文献より引用:Figure 2)

結論:
 意図せぬリークはいまだ重要な問題である。

by otowelt | 2017-01-05 00:34 | 呼吸器その他