2017年 02月 16日 ( 1 )

早産児に対するシナジス®はその後の再発性喘鳴を抑制する

e0156318_10534386.jpg シナジス®に関する論文です。

Hiroyuki Mochizuki, et al.
Palivizumab Prophylaxis in Preterm Infants and Subsequent Recurrent Wheezing: 6 Year Follow Up Study.
AJRCCM, Published Online: February 02, 2017


背景:
 RSウイルスは、新生児期の反復性喘鳴(recurrent wheezing)だけでなく潜在的なアトピー性喘息にも影響している。

目的:
 RSウイルスの重症化を予防するための1歳以前に投与された抗RSウイルスモノクローナル抗体・パリビズマブが、6歳時の反復性喘鳴やアトピー性喘息に影響を与えるかどうか調べること。

方法:
 2007年~2008年のRSウイルス感染症のシーズン中、早産児の観察前向き多施設共同症例対照研究(CREW研究:Pediatrics2013; 132: 811-818.)に登録された患児に臨床的にパリビズマブの投与が決定された。小児は6歳まで観察された。新生児のアセスメントが報告された(methodsを読む限り、スマホなどを駆使されている)。
 プライマリエンドポイントはアトピー性喘息の罹患率とした。

結果:
 444人の早産児が登録され、349人がパリビズマブの投与を受けた。
 6歳時において、アトピー性喘息の発症に差はみられなかった(投与群15.3% vs 非投与群18.2%)。一方、医師が診断した再発性喘鳴には有意な差があった(それぞれ15.3% vs 31.6%、p=0.003)。
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(文献より引用:アレルギー家族歴のある患児の反復性喘鳴[ITT集団])

結論:
 早産児に対するパリビズマブ予防投与は、6歳時のアトピー性喘息の発症を抑制しないが、再発性喘鳴を有意に抑制した。




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by otowelt | 2017-02-16 00:40 | 気管支喘息・COPD