2017年 04月 17日 ( 1 )

メタアナリシス:COPDに対するLAMA/LABAはLAMA単剤あるいはICS/LABAより効果的

e0156318_945442.jpg LAMA/LABA合剤がかなり初期から用いられる日が来るかもしれません。

Rodrigo GJ, et al.
LABA/LAMA combinations versus LAMA monotherapy or LABA/ICS in COPD: a systematic review and meta-analysis.
Int J Chron Obstruct Pulmon Dis. 2017 Mar 17;12:907-922.


背景:
 ランダム化比較試験において、COPDに対するLAMA/LABAは良好な効果をもたらすことが示されている。この解析の目的は、成人の安定中等症~超重症COPDに対するLAMA/LABAの効果と安全性をLAMA単剤あるいはICS/LABAと比較したものである。

方法:
 このシステマティックレビューおよびメタアナリシス(PubMed/MEDLINE, Embase, Cochrane Library、clinical trial/manufacturer databasesからデータを抽出)では12週以上のLAMA/LABA治療をLAMAまたはICS/LABAと比較したランダム化比較試験を組み込んだ。

結果:
 18研究が登録された(20185人)。LAMA/LABAは有意にベースラインから12週までのトラフ1秒量変化を改善させた(LAMA単剤との比較:0.07 L、ICS/LABAとの比較:0.08 L, P<0.0001)。また臨床的に意義のある1秒量の改善(100mL超)を達成した患者もLAMA/LABAに多くみられた(LAMA単剤:リスク比1.33, 95%信頼区間1.20~1.46、 ICS/LABA:リスク比1.44, 95%信頼区間1.33~1.56)。LABA/LAMAは、LAMA単剤と比較して有意にTDI・SGRQスコアを改善したが、ICS/LABAと比較して有意な改善はみられなかった。また、LAMA/LABAはレスキュー使用を有意に減らした(LAMA単剤:P<0.0001 、ICS?LABA:P=0.001)。LAMA/LABAは、ICS/LABAと比較して有意に中等症/重症増悪を減少させた(リスク比0.82, 95%信頼区間0.75~0.91)。有害事象はLAMA/LABAとLAMA単剤では有意差はなく、ICS/LABAよりは少なかった(リスク比0.94, 95%信頼区間0.89~0.99、肺炎リスク0.59、95%信頼区間0.43~0.81)。効果がみられず治療を中断するリスクはLAMA/LABAの方がLAMAよりも低かった(リスク比0.66, 95%信頼区間0.51~0.87)。有害事象によって治療を中断するリスクはLAMA/LABAの方がICS/LABAよりも低かった(リスク比0.83, 95%信頼区間0.69~0.99)。

結論:
 LAMA/LABAはLAMA単剤あるいはICS/LABAと比較して良好な効果と同等の忍容性があり、COPDのファーストラインとして用いられる位置づけであろう。


by otowelt | 2017-04-17 00:16 | 気管支喘息・COPD