2017年 06月 01日 ( 1 )

NTMに対するクロファジミンの有効性

e0156318_13334416.jpg 集団の患者背景がヘテロすぎる気がします。

参考記事:肺MAC症に対するクロファジミン含有レジメンの有効性は標準治療に匹敵

Stacey L, et al.
Safety and Effectiveness of Clofazimine for Primary and Refractory Nontuberculous Mycobacterial Infection
Chest. 2017. doi:10.1016/j.chest.2017.04.175


背景:
 クロファジミンは抗酸菌に対してin vitroで効果があるとされている。NTM治療に用いられることが増えているものの、その使用の支持が得られるほどのデータはない。この研究の目的は、NTM感染症の患者におけるクロファジミンの安全性、忍容性、臨床アウトカムを評価することである。

方法:
 小児および成人の嚢胞性線維症(CF)および非嚢胞性線維症患者における肺・肺外NTM感染症に対してクロファジミン(多剤併用療法の一環として)が用いられた患者の観察コホート研究である(2006~2014年)。治療レジメンおよび有害事象についてデータ収集した。

結果:
 120人の患者が登録された(年齢中央値は62歳)、24人(21%)がCFだった。87人(78%)の患者は前治療において治療抵抗性だった。54人(48%)がM. abscessus complex、41人(37%)がMAC、16人(14%)が2菌種NTMを有していた。クロファジミン使用期間中央値は383日(範囲3-2419日)だった。16人(14%)の患者がクロファジミンを有害事象により中止していた(投与期間中央値101日[95%信頼区間63-119日])。肺NTMの82人中41人(50%)が、12ヶ月以内にNTM培養陰性化を達成した。

結論:
 クロファジミンは安全で忍容性があり小児および成人のCF・非CF患者のNTM感染症に有効である。NTM治療の代替薬として考慮すべきであろう。


by otowelt | 2017-06-01 00:44 | 抗酸菌感染症