2017年 06月 09日 ( 1 )

ピレスパ®はIPF患者の呼吸器系入院リスクおよび入院後死亡リスクを低下

e0156318_21341355.jpg 副作用は多いですが、肺機能以外にも臨床的恩恵が示されたことは大きな一歩です。

Ley B, et al.
Pirfenidone Reduces Respiratory-related Hospitalizations in Idiopathic Pulmonary Fibrosis.
Am J Respir Crit Care Med. 2017 May 4. doi: 10.1164/rccm.201701-0091OC.


背景:
 IPF患者の呼吸器系の増悪による入院は、IPF急性増悪よりも頻度が高く、アウトカム不良と関連している。

目的:
 IPFの第III相試験において52週間の試験期間中、ピルフェニドンとプラセボの入院および入院後死亡のリスクを比較した。入院は、全ての入院、呼吸器系による入院、非呼吸器系による入院について調べた。

方法:
 IPFにおけるピルフェニドンの第III相ランダム化プラセボ対照試験であるCAPACITY・ASCEND試験から患者データを抽出した。time-to-event法で入院リスクを比較した。

結果:
 1247人の患者(CAPACITY試験692人、ASCEND試験555人)が解析に組み込まれた。ピルフェニドンはプラセボと比較して呼吸器系の入院リスク低下と関連していた(7% vs 12%, ハザード比0.52, 95%信頼区間0.36-0.77, p=0.001)。しかし、すべての入院(ハザード比0.91, 95%信頼区間0.70-1.19, p=0.53)、非呼吸器系の入院(ハザード比1.32, 95%信頼区間0.92-1.88, p=0.145)に有意な関連性は観察されなかった。全入院患者では、ピルフェニドン治療は入院後死亡のリスク低下と関連していた(傾向スコア補正後:ハザード比0.56, 95%信頼区間0.32-0.99, p=0.047)。

結論:
 IPFの第III相試験のプール解析では、ピルフェニドン治療は呼吸器系の入院リスクを1年にわたり低下させることがわかった。また、入院後死亡リスクの低下とも関連していた。


by otowelt | 2017-06-09 00:39 | びまん性肺疾患