2017年 07月 12日 ( 1 )

小児の肺炎の診断に肺エコーは有用

e0156318_10322082.jpg 僻地の診療では肺エコーが主流になるかもしれませんね。エコーシステムを確立する方がコストは少ないでしょう。

Ellington LE, et al.
Lung ultrasound as a diagnostic tool for radiographically-confirmed pneumonia in low resource settings.
Respir Med. 2017 Jul;128:57-64.


背景:
 肺炎は小児における罹患・死亡の重要な原因であるが、その診断はとくに専門家や標準画像検査が不足した地域では厳しい。われわれは、小児肺炎の診断における肺エコーを放射線学検査と比較した。

方法:
 2012年1月から2013年9月までの間、われわれは生後2~59ヶ月の呼吸器症状を呈して救急部を受診した外来小児患者を登録した(ペルー・リマ)。全患者は、肺エコーを適用された。また、呼吸器症状を呈していない小児も本研究に登録した。呼吸器症状のある小児は胸部レントゲン写真が撮影された。一部の小児には血液検査もおこなった。

結果:
 453人の肺炎の小児、133人の喘息の小児、103人の細気管支炎の小児、143人の上気道炎の小児が登録された。胸部レントゲン写真は、臨床的に肺炎と考えられた453人のうち191人(42%)で診断が可能だった。肺エコーによるコンソリデーションを肺炎のプライマリエンドポイントとした場合、感度88.5%、特異度100%で、AUC0.94(95%信頼区間0.92-0.97)だった。肺エコーで何かしらの異常がみられた場合、感度92.2%、特異度95.2%、AUCは同じく0.94だった(95%信頼区間0.91-0.96)。

結論:
 肺エコーは胸部レントゲン写真で同定された肺炎に対して高い診断能をもつ。小児の肺炎において肺エコーは有用である。


by otowelt | 2017-07-12 00:16 | 感染症全般