2017年 07月 25日 ( 1 )

PET-CTだけでN診断はしない方がよい?EBUS-TBNAでステージアップする可能性

e0156318_16584987.jpg 特にN1症例においては、永遠のテーマだと思います。

Naur TMH, et al.
Endobronchial Ultrasound-Guided Transbronchial Needle Aspiration for Staging of Patients with Non-Small Cell Lung Cancer without Mediastinal Involvement at Positron Emission Tomography-Computed Tomography.
Respiration. 2017 Jul 6. doi: 10.1159/000477625. [Epub ahead of print]


背景:
 肺癌の病期診断は治療決定のために重要であり、局所的な疾患のみが治癒可能である。過去の研究では、EBUS-TBNAはPET-CTでN診断ができれば不要とされていた。

目的:
 この研究の目的は、PET-CTで縦隔リンパ節転移がないと診断された肺癌患者においてEBUS-TBNAがステージアップに寄与するかどうか調べることである。

方法:
 2009年~2014年に術前EBUS-TBNAを受けた981人が登録された。そのうち、PET-CTでN0およびN1と診断された115人、52人を登録した(合計167人)。

結果:
 167人のうち、10人(6%)がEBUS-TBNAによってN2あるいはN3へステージアップした。そのうち9人はPET-CTでN1と診断されていた。組み入れられたN1患者の17.3%がN2あるいはN3へステージアップした(N0症例では0.9%)。EBUS-TBNAとPEC-CTのあと、115人が手術を受け、12人(10.4%)がN2あるいはN3であると診断された。術前EBUS-TBNAは感度42.9%、特異度99.0%、陰性適中率89.6%であった。

結論:
 PET-CTでN0、N1と診断された患者におけるEBUS-TBNAのステージアップが6.0%に観察された。N0では0.9%だったが、N1では17.3%がステージアップした。N2あるいはN3を見過ごすリスクはPET-CT、EBUS-TBNAの両方をおこなったとしても10.4%にみられた。


by otowelt | 2017-07-25 00:06 | 肺癌・その他腫瘍