2017年 07月 27日 ( 1 )

脳卒中は膿胸のリスクである

e0156318_10322082.jpg リスクは当然高くなりますが、脳出血の方がリスキーのようです。

Shen TC, et al.
Risk of developing pleural empyema in patients with stroke: a propensity-matched cohort study.
Intern Emerg Med. 2017 Jul 11. doi: 10.1007/s11739-017-1707-8.

背景:
 膿胸は肺炎の重要な合併症である。脳卒中は肺炎の高いリスク因子であるが、膿胸との関連は分かっていない。

方法:
 われわれは台湾のNational Health Insurance Research Databaseを用いて、2000年から2010年までに脳卒中の診断を受けた46万6170人と傾向スコアマッチされた同数の非脳卒中群を登録した。膿胸の発生は2011年まで追跡された。Cox比例ハザードモデルを用いて、脳卒中群における膿胸の補正ハザード比が非脳卒中群と比較された。

結果: 
 非脳卒中群と比べて、膿胸は脳卒中群で2.69倍高かった(15.2 vs. 5.59/10,000 人年, p < 0.001、補正ハザード比2.89 [95%信頼区間2.72-3.08])。虚血性脳卒中の場合、補正ハザード比は2.62だった(95%信頼区間2.45-2.79)。また、脳出血の場合、補正ハザード比は4.53だった(95%信頼区間4.14-4.95)。加えて、VPシャントのある脳卒中患者は膿胸のリスクが7倍以上となった。

結論:
 脳卒中は膿胸のリスクを上昇させる。このリスクは、脳出血のほうが虚血性脳卒中よりも高かった。


by otowelt | 2017-07-27 00:32 | 感染症全般