2017年 08月 21日 ( 1 )

制酸剤を併用してもEGFR-TKIに影響は少ない

e0156318_1164629.jpg この報告では半数以上がPPIです。

小林 紘ら
EGFR遺伝子変異陽性肺腺癌におけるEGFR-TKIと制酸剤併用の検討
肺癌 57 (3):190─195,2017


目的:
 Epidermal growth factor receptor-tyrosine kinase inhibitor(EGFR-TKI)治療に制酸剤併用が与える影響を明らかにする.

方法:
 2008年8月から2014年12月にGefitinib/Erlotinibで加療されたEGFR遺伝子変異陽性肺腺癌98例を対象とし,制酸剤併用群と非併用群へのEGFR-TKIの臨床効果を後方視的に検討した.

結果:
 Gefitinib群の制酸剤併用は25/56例(44.6%)で,Erlotinib群は33/42例(78.6%)であり,Gefitinib群/Erlotinib群の奏効率,病勢制御率,無増悪生存期間は制酸剤併用の有無で有意差は認めず,Erlotinib群のGrade 3以上の肝障害は,制酸剤併用群が有意に少なかった(3% vs. 22%,p = 0.023).

結論:
 制酸剤併用はEGFR-TKIの治療効果や毒性に大きな影響を与えないことが示唆された.


by otowelt | 2017-08-21 00:59 | 肺癌・その他腫瘍