2017年 08月 28日 ( 1 )

メタアナリシス:COPDに対するカルボシステインは増悪数を減少させる

e0156318_23175684.jpg 呼吸器科では有名な知見ですが、あまり実感はしていません。


Zeng Z, et al.
Effect of carbocisteine on patients with COPD: a systematic review and meta-analysis
IJCOPD, 2 August 2017 Volume 2017:12 Pages 2277-83


背景:
 COPDは世界における死亡原因の第4位である。よくみられる疾患で進行性だが、治療法のある予防可能な疾患である。COPD増悪は、四肢筋力、1秒量減少、QOL、死亡と関連している。多くの研究は、粘膜活性製剤(mucoactive medicines:去痰薬)がCOPD増悪の減少に寄与すると報告している。ここでは、COPD治療におけるカルボシステインの有効性について総括する。

方法:
 カルボシステインを少なくとも3ヶ月内服しプラセボと比較したランダム化比較試験のデータを電子データベース(Gray Literatureも含む)から抽出した。成人COPDを対象とし、非英語文献は除外した。

結果:
 4研究1357人のCOPD患者が同定された。カルボシステイン群では、プラセボ群と比較すると増悪数が少なかった(-0.43; 95%信頼区間-0.57, -0.29, P<0.01)。またカルボシステインは、QOLを向上させた(-6.29; 95%信頼区間-9.30, -3.27)。ただし、1秒量や入院の頻度に与える影響は有意ではなかった。
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(文献より引用)

結論:
 COPD患者に対するカルボシステイン500mg1日3回の長期内服は、COPD増悪数減少と関連していた。また、カルボシステインは肺機能に影響はなかったがQOLを向上させた。


by otowelt | 2017-08-28 00:51 | 気管支喘息・COPD