2017年 08月 29日 ( 1 )

EGFR野生型NSCLCの二次治療はEGFR-TKIよりも化学療法の方が良い

e0156318_8124310.jpg 1~3次治療の場合分けが難しくなってきました。

Tomasini P, et al.
EGFR tyrosine kinase inhibitors versus chemotherapy in EGFR wild-type pre-treated advanced nonsmall cell lung cancer in daily practice.
Eur Respir J. 2017 Aug 10;50(2). pii: 1700514.


背景:
 EGFR-TKIはEGFR野生型の非小細胞肺癌(NSCLC)の二次治療に適用される。しかしながら、EGFR-TKIと化学療法を比較したランダム化比較試験では、EGFR-TKIの生存的な利益は報告されていない。免疫治療の時代に入り、多くの薬剤がEGFR野生型NSCLCの二次治療に適用されるようになった。そのため、こうしたフェーズでのEGFR-TKIの位置付けを明らかにしておく必要がある。

方法:
 EGFR遺伝子変異の有無を調べたNSCLC患者のフランス国内大規模コホートデータを用いて、われわれはEGFR野生型NSCLC患者のうちEGFR-TKIあるいは化学療法を二次治療として受けたものを対象にアウトカムを調べた。

結果:
 1278人のうち、868人が化学療法を受け、410人がEGFR-TKI治療を受けた。全生存期間(OS)および無増悪生存期間(PFS)の中央値はEGFR-TKIより化学療法群の方が有意に長かった。具体的には、OSが8.38ヶ月 vs 4.99ヶ月(ハザード比0.70、95%信頼区間0.59-0.83、p<0.0001)、PFSが4.30ヶ月 vs 2.83ヶ月(ハザード比、0.66、95%信頼区間0.57-0.77, p<0.0001)だった。

結論: 
 EGFR野生型NSCLCに対して複数ラインの治療を行う上で、この研究は役立つだろう。免疫治療の有効性が二次治療で示されているため、おそらく3次治療では、EGFR-TKIよりも化学療法の方が優れていると考えられる。


by otowelt | 2017-08-29 00:11 | 肺癌・その他腫瘍