2017年 08月 30日 ( 1 )

免疫チェックポイント阻害剤による間質性肺疾患の発症率は3.5%

e0156318_8124310.jpg 3~4%に発症し、10人に1人が死亡すると考えてよさそうです。
 PD-1阻害剤のほうがPD-L1阻害剤よりもILDの頻度は高いと考えられています。

参考:PD-1阻害薬はPD-L1阻害薬と比較して肺炎の頻度が高い

 ちなみに、抗CTLA4抗体併用例も含めた報告だと、免疫チェックポイント阻害剤によるILDは4.7%と報告されています。前向きの臨床試験では、有名なCheckMate試験シリーズで4.6~5.9%と報告されています。

Delaunay M, et al.
Immune-checkpoint inhibitors associated with interstitial lung disease in cancer patients.
Eur Respir J. 2017 Aug 10;50(2). pii: 1700050.


概要:
 主にPD-1阻害剤の免疫チェックポイント阻害剤を用いた後ろ向きのデータで、間質性肺疾患(ILD)を発症したケースをまとめた報告。
 投与された癌患者1826人中64人(3.5%)にILDを発症した。ILDを発症した患者は、男性、既~現喫煙者が多く、年齢中央値は59歳だった。ILDの重症度は、grade 2/3が65.6%、grade 4が9.4%、致死的なものが9.4%だった。免疫療法開始からILD発症までの中央期間は2.3ヶ月(0.2-27.4ヶ月)だった。悪性黒色腫と比較すると肺癌患者では発症が早かった(2.1ヶ月 vs 5.2ヶ月、p=0.02)。GGOがもっともよくみられた所見で(81.3%)、次にコンソリデーションが多かった(51.3%)。器質化肺炎パターン(23.4%)、過敏性肺炎パターン(15.6%)もよくみられた。6ヶ月生存率は58.1%だった(95%信頼区間37.7-73.8%)。



by otowelt | 2017-08-30 00:07 | 肺癌・その他腫瘍