2017年 09月 06日 ( 1 )

胸部レントゲン写真が正常の市中肺炎の臨床像

e0156318_12513269.jpg 面白い着眼点の前向き研究です。

Cameron P. Upchurch, et al.
Community-acquired Pneumonia Visualized on Computed Tomography but Not Chest X-Ray: Pathogens, Severity, and Clinical Outcomes
CHEST DOI: http://dx.doi.org/10.1016/j.chest.2017.07.035


背景:
 胸部CTで同定できるものの胸部レントゲン写真が正常の肺炎の臨床的重要性については不明である。

方法:
 市中肺炎で入院した成人患者に対する多施設共同前向きサーベイランスにおいて、われわれは胸部CTで同定できるが胸部レントゲン写真が正常の肺炎患者の臨床的特徴・病原微生物・アウトカムを通常の市中肺炎と比較した。

結果:
 2251人の市中肺炎患者が登録され、2185人(97%)が胸部レントゲン写真で肺炎を有しており、66人(3%)が胸部CTのみで肺炎が同定された。胸部CTのみで肺炎が同定された患者の臨床的プロファイルは、通常の市中肺炎と同等だった(合併症、バイタルサイン、入院期間、ウイルス性の頻度[30% vs 26%]、細菌性の頻度[12% vs 14%]、ICU入室[23% vs 21%]、人工呼吸器装着[6% vs 5%]、敗血症性ショック[5% vs 4%]、院内死亡率[0% vs 2%])。

結論:
 胸部レントゲン写真で同定されないものの胸部CTで同定される成人市中肺炎患者の病原微生物・疾患重症度・アウトカムは、通常の市中肺炎患者と同等であった。


by otowelt | 2017-09-06 00:45 | 感染症全般