2017年 09月 21日 ( 1 )

INJOURNEY試験:IPFに対するニンテダニブとピルフェニドンの併用療法

e0156318_21341355.jpg 副作用が問題なく、肺活量減少を明らかに抑制できるのであれば治療選択肢となるでしょう。マネジメント可能であると結論に書かれていますが、ちょっと忍容性については根拠が乏しいように思います。

Carlo Vancheri, et al.
Nintedanib with Add-on Pirfenidone in Idiopathic Pulmonary Fibrosis: Results of the INJOURNEY Trial
AJRCCM, https://doi.org/10.1164/rccm.201706-1301OC


背景:
 ニンテダニブとピルフェニドンはIPFの進行を遅らせるが、疾患は進行し続けることは間違いない。これら2剤の併用に関してさらなる安全性と有効性のデータが求められている。

目的:
 安全性、忍容性、薬学動態および探索的効果エンドポイントを調べるために、ピルフェニドンとニンテダニブを併用群とそれぞれの単独治療を受ける群を比較する。

方法:
 IPF患者で、4~5週のニンテダニブ150mg1日2回を受けるrun-in periodの後のスクリーニング検査で%努力性肺活量が50%以上あるものを対象に、ピルフェニドン(801mg1日3回)あるいはニンテダニブをそのまま継続する群に割り付けられた。治療は12週間継続。プライマリエンドポイントはベースラインから12週目までのの消化器系副作用の治療必要性とした。解析は記述的および探索的に行われた。

結果:
 消化器系副作用はニンテダニブ+ピルフェニドン群53人中37人(69.8%)にみられ、ニンテダニブ単独群の51人中27人(52.9%)にみられた。
e0156318_12514696.jpg
(文献より引用: Figure E2 消化器系副作用)

 トラフ値はニンテダニブ単独とピルフェニドン併用群では同等だった。ベースラインから12週時点までの努力性肺活量変化はニンテダニブ+ピルフェニドン群で-13.3±17.4mL、ニンテダニブ単独群で-40.9±31.5mLだった。トランスアミナーゼ、γGTPの上昇は併用群で多く観察された。

結論:
 IPF患者におけるニンテダニブ+ピルフェニドンの併用は、安全性、忍容性ともにマネジメント可能である。さらなるアウトカム調査を今後に期待したい。


by otowelt | 2017-09-21 00:28 | びまん性肺疾患