2017年 10月 16日 ( 1 )

リファンピシン単剤耐性結核に対する治療戦略

e0156318_9552565.jpg  RMR-TBに関しては、キードラッグのINHが使えるので、絶望的というわけではありません。

Park S, et al.
Treatment outcomes of rifampin-sparing treatment in patients with pulmonary tuberculosis with rifampin-mono-resistance or rifampin adverse events: A retrospective cohort analysis.
Respir Med. 2017 Oct;131:43-48.


背景:
 リファンピシン単剤耐性結核(RMR-TB)はまれである。原稿のガイドリアンでは、RMR-TBはMDR-TBとして治療されることが推奨されているが、そのエビデンスは不確かである、

方法:
 われわれは後ろ向きにRMR-TBの症例の臨床的特徴とアウトカムを抽出した。RMR-TBの臨床的特徴は、リファンピシンの服用が副作用で容認できなかった症例(RAE-TB)と比較した。

結果:
 44人のRMR-TB、29人のRAE-TB患者が登録された。RMR-TBは、アルコール使用者、肺結核の既往、重症肺結核像が多く、RAE-TBは高齢者、多数の合併症、肺外結核合併が多かった。
 治療ではフルオロキノロン(FQ)がもっともよく用いられた(RMR-TB:70.5%、RAE-TB:82.8%)。治療中央期間はRMR-TBで453日、RAE-TBで371日だった(p = 0.001)。治療成功率はそれぞれ87.2%、80.0%だった(p = 0.586)。
 治療レジメンによるRMR-TB群のサブ解析(スタンダードレジメン11人、スタンダードレジメン+FQ:12人、MDR-TBレジメン21人)では、MFR-TBレジメン使用者では重症の肺結核病巣だったが、治療成功率に差はなかった(85.7%, 91.7%, 85.0%)。治療期間に差異がみられた。
 2人の結核が再発した(スタンダードレジメン群33.3%)。

結論:
 RMR-TB治療に対する、ファーストライン薬+フルオロキノロンはMDR-TBレジメンと同じくらい有効であった。RMR-TB患者ではより短縮した治療が可能かもしれない。


by otowelt | 2017-10-16 00:53 | 抗酸菌感染症