2017年 10月 23日 ( 1 )

COPDに対するICSは喀痰中細菌量を増加させる

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Contoli M, et al.
Long-term effects of inhaled corticosteroids on sputum bacterial and viral loads in COPD.
Eur Respir J. 2017 Oct 5;50(4). pii: 1700451. doi: 10.1183/13993003.00451-2017.


背景:
 吸入ステロイド薬(ICS)含有レジメンはCOPD増悪の頻度を減らすことが示されているが、一方で感染症のリスクを増加させることが報告されている。研究の目的は、ICSがCOPD患者の気道細菌叢と炎症性プロファイルに与える影響を調べることである。これは概念実証(POC)前向きランダム化オープンラベル試験である。

方法:
 安定期中等症COPD患者60人を1日2回のサルメテロール50μg+フルチカゾンプロピオン酸エステル500μgあるいはサルメテロール50μgのいずれかに割り付けた(12ヶ月間)。プライマリアウトカムは、治療中の喀痰細菌量とした。

結果:
 サルメテロールと比較して、1年間のサルメテロール+フルチカゾンは有意な喀痰中細菌量の上昇と関連し(p=0.005)、潜在的に病原性のある微生物を増加させた。細菌量の増加は、喀痰あるいは血中好酸球のベースラインが低いICS治療群のみに観察されたが、ベースラインの好酸球が高い群には観察されなかった。

結論:
 安定期COPD患者に対する長期ICS治療は、喀痰中細菌量に影響を与える。喀痰あるいは血中好酸球が低い患者では細菌量が増える。


by otowelt | 2017-10-23 00:17 | 気管支喘息・COPD