2017年 11月 09日 ( 1 )

CheckMate017試験・057試験:ニボルマブとドセタキセルの長期比較

e0156318_8501268.jpg ドセタキセルは長期には投与できませんからね。

Horn L, et al.
Nivolumab Versus Docetaxel in Previously Treated Patients With Advanced Non-Small-Cell Lung Cancer: Two-Year Outcomes From Two Randomized, Open-Label, Phase III Trials (CheckMate 017 and CheckMate 057).
J Clin Oncol. 2017 Oct 12:JCO2017743062. doi: 10.1200/JCO.2017.74.3062.


目的:
 PD-1阻害剤であるニボルマブは治療歴のある非小細胞肺癌(NSCLC)における独立した2つの第3相試験(CheckMate 017; ClinicalTrials.gov identifier: NCT01642004、CheckMate 057; ClinicalTrials.gov identifier: NCT01673867)でドセタキセルと比較して全生存期間を延長させた。その後の追跡結果を今回報告し、2研究のプール解析をおこなった。

方法:
 プラチナ併用化学療法中または治療後に病勢進行した病期IIIB/IVの扁平上皮NSCLC患者(272人)または非扁平上皮NSCLC患者(582人)を1:1でランダムにニボルマブ(3 mg/kg 2週ごと)とドセタキセル(75 mg/m2 3週ごと)に割り当てた。生存観察のための最小観察期間は24.2ヶ月。

結果:
 2年全生存率は扁平上皮NSCLC患者でニボルマブで23%(95%信頼区間16-30%)、ドセタキセルで8%(95%信頼区間4-13%)、非扁平上皮NSCLC患者でニボルマブで29%(95%信頼区間24-34%)、ドセタキセルで16%(95%信頼区間12-20%)だった。ニボルマブによる死亡リスクの相対的な減少は一次解析で報告されたものと同様。持続的効果が確認された扁平上皮NSCLC患者27人中10人(37%)、非扁平上皮NSCLC患者56人中19人で、少なくとも2年の観察後にも効果が持続していた。ドセタキセルでは持続的効果がみられなかった。プール解析では、ドセタキセルに対するニボルマブの死亡リスクの相対的減少は28%(ハザード比0.72、95%信頼区間0.62-0.84)だった。治療関連有害事象は、ニボルマブの方がドセタキセルよりも少なかった(全グレード:68% vs 88%、グレード3-4:10% vs 55%)。
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(文献より引用)

結論:
 既治療の進行NSCLCにおいて、ニボルマブはドセタキセルと比べ長期の臨床的利益をもたらし、忍容性プロファイルは良好であった。


by otowelt | 2017-11-09 00:06 | 肺癌・その他腫瘍