2017年 11月 28日 ( 1 )

肺癌手術前に発見される同時性重複癌

e0156318_11464016.jpg 重複癌は当院でもしばしば経験します。

野島 雄史ら.
原発性肺癌に対するFDG-PET/CTにて発見された同時性重複癌の検討
日本呼吸器外科学会雑誌 Vol. 31 (2017) No. 7 p. 836-841


方法:
 2007年1月から2014年12月までに当院で切除を行った非小細胞肺癌症例426例のうち,術前にFDG-PET/CT検査で原発巣・肺門縦隔リンパ節以外にFDG集積を認めた57症例を検討した.

結果:
 12例(2.8%)が同時性重複癌と診断され,重複癌の発生部位は甲状腺癌4例(I期:2例,III期:1例,IV期:1例).食道癌1例(III期),胃癌1例(I期),肝細胞癌1例(III期),腎細胞癌1例(I期),大腸癌1例(II期),前立腺癌1例(III期),乳癌2例(I期:1例,II期:1例)であった.

結論:
 術前のFDG-PET/CTは手術適応のための病期診断に有用なだけでなく,同時性重複癌を発見しうる頻度が約3%あることを念頭に,転移好発部位以外に異常集積を認める場合は精査を行う必要があると思われる.


by otowelt | 2017-11-28 00:43 | 肺癌・その他腫瘍