2017年 12月 22日 ( 1 )

possilbe IPFに対するステロイドはすすめられない

e0156318_7331272.jpg そもそもメリットがないよ、ということでしょう。UIPがらみでなくとも、多くの線維性間質性肺疾患では有害性の方が大きいと考えられます。

Wiertz IA, et al.
Unfavourable outcome of glucocorticoid treatment in suspected idiopathic pulmonary fibrosis.
Respirology. 2017 Dec 5. doi: 10.1111/resp.13230. [Epub ahead of print]


背景および目的:
 possible IPFは、放射線学的にinconsistent with UIPパターンが胸部HRCTで確認され外科的肺生検でUIPパターンが検出されることで分類される(組み入れ基準:IIP with an inconsistent UIP pattern on HRCT scan and a histological UIP pattern in surgi-cal lung biopsy (SLB))。この群における治療エビデンスは不足しており、観察か免疫調節薬・抗線維化薬治療の間を選択しなければならない。

方法:
 多施設における59人のpossible IPF患者に対するプレドニゾン治療のアウトカムを評価すること。プレドニゾンは、0.5mg/kg/dayから開始し、6ヶ月かけて0.15mg/day/kgまで漸減された。アウトカムには努力性肺活量、重篤な有害事象(死亡あるいは入院)が含まれた。

結果:
 治療を受けたpossible IPFの患者は、68%がノンレスポンダーだった(ベースラインから6ヶ月までの努力性肺活量減少率>5%あるいは死亡)。蜂巣肺のある患者の90%がノンレスポンダーだった。反面、5年よりも前に禁煙している、外科的肺生検で局所的DIP様の反応がみられた7人中6人の患者はプレドニゾンに反応した(努力性肺活量減少率5%未満)。プレドニゾン開始から3ヶ月以内の重篤な有害事象が12人にみられ、5人が死亡した。

結論:
 possible IPF患者では努力性肺活量の減少が顕著であり、ステロイド治療によって相当数の有害事象を被る。


by otowelt | 2017-12-22 00:49 | びまん性肺疾患