2018年 01月 05日 ( 1 )

音楽を聴くとCOPD患者の運動耐容能や呼吸困難感が改善

e0156318_9223429.jpg こういう臨床試験好きです。小規模な研究ですが、CHESTのeditorも面白いと思ったんでしょうね。

Lee AL, et al.
The impact of listening to music during a high-intensity exercise endurance test in people with chronic obstructive pulmonary disease (COPD).
Chest. 2017 Dec 15. pii: S0012-3692(17)33225-7. doi: 10.1016/j.chest.2017.12.001.


背景:
 COPD患者において、呼吸困難感は運動耐容を規定する代表的症状である。呼吸困難感を軽減するアプローチとして、音楽を聴くことが挙げられる。持続的速度持久力テストは高強度有酸素運動トレーニングを反映するが、音楽を聴くことで耐久時間に影響を与えるかどうかは不明である。この研究の目的は、音楽を聴くことがCOPDにおいて持続的速度持久力テストに影響を与えるかどうか調べることである。

方法:
 COPD患者が2回の持久力歩行試験を完遂し、そのうち1回は試験中ずっと音楽を聴くものとした。プライマリアウトカムは、2状況間での耐容能の差とした。心拍数、酸素飽和度、呼吸困難感、自覚的運動強度も調べた。

※音楽は90~120BPM程度の一般的な曲で、ジャンルは問わない。ただし、2人の研究者が承諾したものに限る。

結果:
 19人の患者(平均年齢71±8歳、平均%1秒量47±19%)が試験を完遂した。耐久時間は音楽を聴く群の方が良好だった(差:1.10分、95%信頼区間0.41 to 1.78分)。また、呼吸困難感も音楽を聴く方が良好だった(差1.0単位、95%信頼区間-2.80 to -1.80単位)。心拍数、酸素飽和度、下肢疲労感には差はなかった。有害事象にも差はなかった。

結論:
 COPDにおいて、高強度環境下での呼吸困難感および運動耐容能は音楽を聴く方が良好であった。


by otowelt | 2018-01-05 00:00 | 気管支喘息・COPD