2018年 01月 09日 ( 1 )

上気道感染症発症時にICS/LABAを吸入すると、その後の重症COPD増悪が減るかもしれない

e0156318_1633480.jpg COPD増悪全体では差は出ませんでした。しんどくて吸えない人が多いと思います。

Daiana Stolz , et al.
Intensified Therapy with Inhaled Corticosteroids and LABA at the Onset of URTI to Prevent COPD Exacerbations- A Multicentre, Randomised, Double-blind, Placebo-controlled Trial
Am J Respir Crit Care Med. 2017 Dec 21. doi: 10.1164/rccm.201709-1807OC. [Epub ahead of print]


背景:
 上気道感染症症状がCOPD患者に起こった時点でICS/LABAを用いる効果についてはよく分かっていない。

目的:
 ICS/LABA吸入を上気道感染症症状の発症時に開始することで、その後21日以内のCOPD増悪を減らすことができるか調べること。

方法:
 450人の安定期の中等症~超重症COPD患者を登録し、ランダム化プラセボ対照二重盲検試験に登録した。上気道感染症症状発症時に、患者はオープンラベル低用量ICS/LABAあるいはプラセボに割り付けられた。

結果:
 上気道感染症発症のあと、COPD増悪の頻度はICS/LABA群で有意に減少しなかった(14.6% vs 16.2%, ハザード比0.77, 95%信頼区間0.46-1.33, P=.321)。しかし、重症の増悪は有意に減少した(ハザード比0.28, 95%信頼区間0.11-0.74%, P=.010)。

結論:
 上気道感染症発症から10日間ICS/LABAを用いても、COPD増悪の頻度は減らなかったが、重症増悪は減った。


by otowelt | 2018-01-09 00:01 | 気管支喘息・COPD