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TRINITY試験:COPDに対するトリプル吸入療法はチオトロピウム単独治療よりもCOPD増悪率を抑制する

e0156318_135223100.jpg FULFIL試験と同時期に発表された論文です。

Vestbo J, et al.
Single inhaler extrafine triple therapy versus long-acting muscarinic antagonist therapy for chronic obstructive pulmonary disease (TRINITY): a double-blind, parallel group, randomised controlled trial.
Lancet. 2017 Apr 3. pii: S0140-6736(17)30188-5. doi:10.1016/S0140-6736(17)30188-5.


背景:
 COPD患者における吸入ステロイド薬に長時間作用性気管支拡張薬を加えたトリプル吸入療法の効果を示したデータは限られている。われわれは、ベクロメタゾン/ホルモテロール/グリコピロニウムのトリプル吸入製剤とチオトロピウム、およびブデソニド/ホルモテロール+チオトロピウム(オープンラベルのトリプル吸入療法:オープントリプル群)を比較した。

方法:
 この二重盲検並行群間ランダム化比較試験では、適格患者はCOPDの中でも気管支拡張後1秒量が50%未満で過去1年で中等症から重症のCOPD増悪を経験しているCATスコアが10点以上のものとした。2週間のrun-in periodの後、患者は2:2:1にチオトロピウム、トリプル吸入療法、オープントリプルの52週治療に割り付けられた。ランダム化は患者の出身国、気流制限の重症度によって層別化された。プライマリエンドポイントは中等症から重症のCOPD増悪の発生率とした。セカンダリエンドポイントには、52週時点での気管支拡張前1秒量のベースラインからの変化量が設定された。

結果:
 2014年1月21日から2016年3月18日まで、2691人の患者がトリプル吸入療法(1078人)、チオトロピウム(1075人)、オープントリプル(538人)の治療を受けた。中等症から重症のCOPD増悪の発生率は、それぞれ0.46 (95%信頼区間0.41-0.51)、0.57 (0.52-0.63)、0.45 (0.39-0.52)だった。トリプル吸入療法はチオトロピウム単独より優れていた(p=0.0025)。セカンダリエンドポイントである気管支拡張前1秒量についてもトリプル吸入療法群の方がチオトロピウム単独より優れており(p<0·0001)、オープントリプルに非劣性であった(p=0.85)。有害事象に差はみられなかった。

結論:
 このTRINITY試験で、有症状COPD患者に対するトリプル吸入療法がチオトロピウムよりも臨床的に利益があることが示された。


by otowelt | 2017-05-01 00:57 | 気管支喘息・COPD

FULFIL試験:COPDに対するトリプル吸入療法はICS/LABAと比較して1秒量・QOLを改善

e0156318_135223100.jpg 2016年のERSで報告された内容です。

Lipson DA, et al.
FULFIL Trial: Once-Daily Triple Therapy in Patients with Chronic Obstructive Pulmonary Disease.
Am J Respir Crit Care Med. 2017 Apr 4. doi: 10.1164/rccm.201703-0449OC.


背景:
 COPDにおけるICS/LABAとトリプル吸入療法を比較したランダム化比較試験は限られている。

目的:
 われわれは、1日2回のICS/LABA吸入と1日1回のトリプル吸入療法の肺機能・健康関連QOLに対する効果を比較した。

方法:
 このFULFIL試験は、1日1回のトリプル吸入療法(フルチカゾンフランカルボン酸/ウメクリジニウム/ビランテロール)(エリプタ)と1日2回のICS/LABA(ブデソニド/ホルモテロール:シムビコート®)の24週間治療を比較したランダム化二重盲検ダブルダミー試験である。盲検化は治療52週時点まで継続された。複合プライマリエンドポイントは、ベースラインからの24週時点までのトラフ1秒量の変化とSGQRスコア変化とした。

結果:
 24週時点でITT解析をおこなった(1810人)。トリプル吸入療法911人、ICS/LABA899人で、ベースラインからの1秒量の平均変化は、それぞれ142mL(95%信頼区間126~158)、-29mL(95%信頼区間-46~-13)だった。また、SGRQスコア(-6.6単位 vs -4.3単位[差-2.2単位, 95信頼区間-3.5~-1.0])を有意に改善した。いずれのエンドポイントも、統計学的に有意な差が観察された(P < 0.001)。52週まで継続治療したサブグループ患者においてもその効果の持続が示された(トラフ1秒量+179mL、SGRQスコア差-2.7単位)。
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(A:24週ITT、B:52週サブグループ)

 また、中等症/重症COPD増悪の頻度もトリプル吸入療法の方が有意に抑制できた(35%減少, 95%信頼区間14~51; P = 0.002)。安全性プロファイルに特記すべきことはなかった。

結論:
 進行COPD患者に対して、ICS/LABAと比べてトリプル吸入療法(エリプタ)の利益が示された。


by otowelt | 2017-04-28 00:38 | 気管支喘息・COPD

メタアナリシス:COPDに対するLAMA/LABAはLAMA単剤あるいはICS/LABAより効果的

e0156318_945442.jpg LAMA/LABA合剤がかなり初期から用いられる日が来るかもしれません。

Rodrigo GJ, et al.
LABA/LAMA combinations versus LAMA monotherapy or LABA/ICS in COPD: a systematic review and meta-analysis.
Int J Chron Obstruct Pulmon Dis. 2017 Mar 17;12:907-922.


背景:
 ランダム化比較試験において、COPDに対するLAMA/LABAは良好な効果をもたらすことが示されている。この解析の目的は、成人の安定中等症~超重症COPDに対するLAMA/LABAの効果と安全性をLAMA単剤あるいはICS/LABAと比較したものである。

方法:
 このシステマティックレビューおよびメタアナリシス(PubMed/MEDLINE, Embase, Cochrane Library、clinical trial/manufacturer databasesからデータを抽出)では12週以上のLAMA/LABA治療をLAMAまたはICS/LABAと比較したランダム化比較試験を組み込んだ。

結果:
 18研究が登録された(20185人)。LAMA/LABAは有意にベースラインから12週までのトラフ1秒量変化を改善させた(LAMA単剤との比較:0.07 L、ICS/LABAとの比較:0.08 L, P<0.0001)。また臨床的に意義のある1秒量の改善(100mL超)を達成した患者もLAMA/LABAに多くみられた(LAMA単剤:リスク比1.33, 95%信頼区間1.20~1.46、 ICS/LABA:リスク比1.44, 95%信頼区間1.33~1.56)。LABA/LAMAは、LAMA単剤と比較して有意にTDI・SGRQスコアを改善したが、ICS/LABAと比較して有意な改善はみられなかった。また、LAMA/LABAはレスキュー使用を有意に減らした(LAMA単剤:P<0.0001 、ICS?LABA:P=0.001)。LAMA/LABAは、ICS/LABAと比較して有意に中等症/重症増悪を減少させた(リスク比0.82, 95%信頼区間0.75~0.91)。有害事象はLAMA/LABAとLAMA単剤では有意差はなく、ICS/LABAよりは少なかった(リスク比0.94, 95%信頼区間0.89~0.99、肺炎リスク0.59、95%信頼区間0.43~0.81)。効果がみられず治療を中断するリスクはLAMA/LABAの方がLAMAよりも低かった(リスク比0.66, 95%信頼区間0.51~0.87)。有害事象によって治療を中断するリスクはLAMA/LABAの方がICS/LABAよりも低かった(リスク比0.83, 95%信頼区間0.69~0.99)。

結論:
 LAMA/LABAはLAMA単剤あるいはICS/LABAと比較して良好な効果と同等の忍容性があり、COPDのファーストラインとして用いられる位置づけであろう。


by otowelt | 2017-04-17 00:16 | 気管支喘息・COPD

FLAME試験事後解析:COPDに対するウルティブロ®の好酸球別解析

e0156318_945442.jpg COLD2017が出てしまって、いずれにしてもICS/LABAはやや下火です。

Nicolas Roche, et al.
Blood Eosinophils and Response to Maintenance COPD Treatment: Data from the FLAME Trial
AJRCCM, DOI: http://dx.doi.org/10.1164/rccm.201701-0193OC

背景:
 好酸球数は、COPDのマネジメントにおけるICSの効果を予測する潜在的バイオマーカーであることが事後解析で示されている。

目的:
 われわれは、COPD増悪の予防に用いられたICS/LABAとLAMA/LABAの反応を予測する因子として好酸球数を前向きに調べた。

方法:
 われわれはFLAME試験のデータのprespecified analysisを実施し、過去1年にCOPD増悪を経験したことがある患者に対する1日1回のLAMA/LABAであるインダカテロール/グリコピロニウム(110/50μg)と1日2回のICS/LABAであるサルメテロール/フルチカゾン(50/500μg)を比較し、事後解析をこころみた。

結果:
 治療効果を好酸球比率ごと(2%未満と2%以上、3%未満と3%以上、5%未満と5%以上)、好酸球数ごと(150/μL未満、150~300/μL、300/μL以上)に比較した。インダカテロール/グリコピロニウムはサルメテロール/フルチカゾンよりも増悪を予防する上で、好酸球比率2%未満、2%以上、3%未満、5%未満、好酸球数150/μL未満のサブグループにおいて優越性であった(すべての重症度、中等症、重症、いずれの比較において)。サルメテロール/フルチカゾンがインダカテロール/ウルティブロより優越性を示したカットオフは同定されなかった。好酸球数が上昇していても、中等症あるいは重症の増悪の頻度は高くならなかった。肺炎の頻度はサルメテロール/フルチカゾン群で多くみられた(2%未満、2%以上のサブグループ解析において)。

結論:
 本解析において、COPD患者では好酸球レベルにかかわらず、インダカテロール/グリコピロニウムはサルメテロール/フルチカゾンよりも優れているか同等であることが示唆された。



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by otowelt | 2017-04-04 00:15 | 気管支喘息・COPD

アニュイティ®エリプタ承認

 ついにアニュイティ®エリプタが登場します。5月下旬頃に発売する見込みです。
 喘息治療では、初期にICS/LABAを導入して後日ICSへステップダウンする手法も近年好まれますが、ステップ1の患者さんや、ステップ1寄りのステップ2の患者さんに対しては、初期治療としてICS単剤を処方しています。そのため、1日1回で済むエリプタのICSをずっと待ち望んでいました。

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プレスリリース

・「アニュイティ®100μgエリプタ®」「アニュイティ®200μgエリプタ®」 製造販売承認を取得
 グラクソ・スミスクライン株式会社(社長:フィリップ・フォシェ、本社:東京都渋谷区、以下GSK)は本日、厚生労働省より新規気管支喘息治療剤である「アニュイティ®100μgエリプタ®」「アニュイティ®200μgエリプタ®」(以下、「アニュイティ®エリプタ®」)について、気管支喘息の適応で製造販売承認を取得。



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by otowelt | 2017-04-01 21:41 | 気管支喘息・COPD

小児急性細気管支炎に対する経静脈的マグネシウムには利益なし

e0156318_1432368.jpg 個人的にはそんなに効かないと思っています。2年以上前のコラムですが、どうぞ。

マグネシウムは気管支喘息発作に本当に効果があるのか?

 マグネシウムはカルシウムが平滑筋に流入するのを阻害する役割があるとされています。そのため、気道平滑筋が相対的に弛緩されることで喘息発作や細気管支炎症状が軽減すると考えられてきました。

Khalid Alansari, et al.
Intravenous magnesium sulfate for bronchiolitis: A randomized trial
Chest. 2017. doi:10.1016/j.chest.2017.03.002


背景:
 経静脈的マグネシウム投与が重症小児喘息に有効であるかどうか、細気管支炎の患者のサポートケアに当該治療を加えたとき退院の転帰を時間的に短縮する効果があるかどうか、調べた。

方法:
 急性細気管支炎の患者において、100mg/kgの経静脈的マグネシウムとプラセボの単回投与を比較した。気管支拡張治療を受けている患者では、湿疹や喘息家族歴がある場合、ネブライザーの高張生理食塩水および5日間のデキサメタゾンの治療を受けた。退院可能と判断されるまでの期間をプライマリアウトカムとした。細気管支炎重症度スコア、保健室利用や病院入院の必要性、2週間以内のクリニック受診をセカンダリアウトカムとした。安全性アウトカムとして循環呼吸器系の安定性を調べた。

結果:
 162人の健康な新生児が細気管支炎と診断された(生後22日~17.6ヶ月、中央値3.7ヶ月)。その半数が湿疹や喘息の家族歴を有していた。86.4%は鼻咽頭スワブでウイルスが陽性になった。退院可能と判断されるまでの平均時間は、78人のマグネシウム投与を受けた患者では平均24.1時間(95%信頼区間20.0-29.1)、82人のプラセボ投与を受けた患者は25.3時間(95%信頼区間20.3-31.5)だった(比0.95、95%信頼区間0.52-1.80, p=0.91)。
 2群における細気管支炎重症度スコアは同等だった。その後2週間以内のクリニック受診の頻度はそれぞれ33.8%、27.2%で、統計学的には同等であった。15人(19.5%)のマグネシウム患者と5人(6.2%)のプラセボ患者は2週間以内に再入院した(p=0.016)。循環呼吸器系の有害事象は報告されなかった。

結論:
 急性細気管支炎に対する経静脈的マグネシウムは利益をもたらさないだけでなく、有害かもしれない。




by otowelt | 2017-03-30 00:41 | 気管支喘息・COPD

FeNOには人種差がある?

e0156318_224778.jpg 白人のデータよりも同人種のデータを参考にした方がよいかもしれない、という示唆です。

Tamara L. Blake, et al.
Does ethnicity influence fractional exhaled nitric oxide in healthy individuals? A systematic review
Chest. 2017. doi:10.1016/j.chest.2017.02.007


背景:
 呼気一酸化窒素濃度(FeNO)は、好酸球性気道炎症のバイオマーカーとして臨床で使用されている。FeNO値に影響を与える因子を知ることは臨床的に重要である。

方法:
 電子データベースを用いてシステマティックレビューをおこない、人種がFeNOに与える影響を調べた。少なくとも25人の健康な非白人でFeNOが測定された研究を登録し、人種が与える影響を調べた。

結果:
 スクリーニングに該当した62人の研究のうち、12研究が適格基準を満たした。1つの研究は12歳未満の小児を対象としており、6つの研究は小児および青年、4つの研究は成人のみ、1つの研究はそれらの集団の混合であった。16の異なる人種集団が同定され、この人種差が10の研究でFeNOに有意な影響を与えていることが判明した。少なくとも5研究でFeNOが年齢特異的炎症基準値上限を超えていることがわかった。
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(文献より引用抜粋:Table3)

結論:
 FeNOには人種ごとに差があり、これは現行ガイドラインに基づく臨床的解釈に影響を与えよう。 



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by otowelt | 2017-03-23 00:20 | 気管支喘息・COPD

子癇前症は出生児の喘息・湿疹・アレルギーのリスクを上昇させる

e0156318_1471568.jpg 子癇前症という用語は古いようですが、この記事では直訳して子癇前症のまま書きます。

Jakob Stokholm, et al.
Preeclampsia Associates with Asthma, Allergy, and Eczema in Childhood
AJRCCM, DOI: http://dx.doi.org/10.1164/rccm.201604-0806OC


背景:
 子癇前症(妊娠高血圧腎症)は妊娠中の全身性の炎症を起こす病態である。

目的: 
 COPSAC2000コホートにおいて、子癇前症と喘息・アレルギー・湿疹には関連がみられるかどうか調べた。
 
方法:
 COPSAC2000は411人のオランダ人のハイリスク出生児を対象としたコホートである。喘息、アレルギー、湿疹が前向きに診断され、1歳時点および7歳時点での肺機能を測定した。感作は出生6ヶ月時、18か月時、4歳時、6歳時にプリックテストおよびIgE測定によって調べられた。一方、レジストリベースのコホートとして170万人のオランダ人小児を対象とした35年の大規模コホートを用いた。
 これらコホートにおいて、子癇前症のある母親から出生した小児について喘息・アレルギー・湿疹リスクを解析した。

結果:
 COPSAC2000コホートでは、5.6%(23人)が子癇前症と診断された。子癇前症は7歳時の吸入ステロイド使用のリスクを増加させ(補正オッズ比4.01、95%信頼区間1.11-14.43、 P = 0.0337)、メサコリンによる気道過敏性を増加させ(補正回帰係数 log-μmol -0.80、95%信頼区間-1.55 to -0.06、P = 0.0348)、アレルギー性鼻炎のリスクを増加させた(補正オッズ比4.83、95%信頼区間1.58-14.78、P = 0.0057)。さらに、大気中アレルゲンおよび食物アレルゲンの両方の感作リスクが増加し、総IgEレベルも小児期で高値を示していた。
 レジストリベースのコホートでは、3.7%(62728人)が子癇前症の母親から出生していた。子癇前症は、喘息・湿疹・大気中アレルゲンと食物アレルゲンに対するアレルギーと関連しており、特に子癇前症が14日以上続いた場合に明白な関連がみられた。また、母親の喘息は子癇前症のリスクを増加させた。

結論:
 子癇前症は、新生児に対する喘息・湿疹・アレルギーのリスクである。




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by otowelt | 2017-03-22 00:49 | 気管支喘息・COPD

塩漬け肉摂取は喘息症状の悪化と関連

e0156318_8442198.jpg いわゆるパンチェッタのことです、と書いても料理が不得手な私にはハムとの違いすら分からないわけですが・・・。

Li Z, et al.
Cured meat intake is associated with worsening asthma symptoms.
Thorax. 2017 Mar;72(3):206-212.


背景:
 近年の発癌性物質として指摘されている塩漬け肉(cured meat)の摂取はCOPDのリスクになるかもしれないが、喘息との関連性は不明である。BMIは喘息のリスク因子の可能性が高いが、介在因子として食事-喘息の関連に果たす役割は調べられていない。われわれは、成人において塩漬け肉の摂取と喘息症状の悪化の関連について調べ、潜在的介在因子であるBMIの役割を評価した。

方法:
 フランスの前向きEGEA研究(ベースライン:2003~2007年、追跡:2011~2013年)からデータを抽出し、ベースラインの塩漬け肉摂取(1serving/週 未満、1~3.9servings/週、4servings/週 以上)が喘息症状スコアに与える影響を調べた。またBMIの間接的な影響も調べた。

結果:
 971人の喘息患者(平均年齢43歳、男性42%)のうち、追跡期間の7年間に20%が喘息症状の悪化を訴えた。周辺構造モデルを用いると、塩漬け肉摂取と喘息症状の悪化には正の直接的影響がみられた(多変量調整オッズ比1.76、95%信頼区間1.01-3.06[4servings以上/週 vs 1serving/週 未満])。われわれは、BMIによる間接的な影響も同定した(オッズ比1.07、95%信頼区間1.01-1.14、全体の影響の14%を計上)。
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(文献より引用:Figure 3)

結論:
 頻繁に塩漬け肉を摂取することは喘息症状の悪化と関連しているが、BMIを介在した間接的影響はわずか14%であるため、塩漬け肉がBMIと独立して喘息症状の悪化に寄与している可能性がある。


by otowelt | 2017-03-06 00:23 | 気管支喘息・COPD

小児喘息は肥満リスクを上昇させる

e0156318_135030100.jpg 「コラム:肥満喘息」も参考にしてください。

肥満喘息

Zhanghua Chen, et al.
Effects of Childhood Asthma on the Development of Obesity among School-aged Children
AJRCCM, Published Online: January 19, 2017


背景:
 喘息と肥満はしばしば小児で共存する。喘息が小児肥満に与える疫学は不明である。

目的:
 われわれは、喘息と喘息処方が小児肥満に与える影響について調べた。

方法:
 プライマリ解析はCHSコホートの2171人の5~8歳の非肥満小児で実施され、10歳まで追跡された。独立した2684人(平均年齢9.7~17.8歳)の同コホートの反復解析を実施した。
 身長と体重が年1回小児で測定され、正常・過体重・肥満に分類された。喘息ステータスは、医師から診断を受けていると親あるいは自身の申告で決定した。Cox比例ハザードモデルによって喘息の既往が追跡中の肥満の発症と関連しているかどうか調べた。

結果:
 交絡因子を補正すると、コホート内で喘息と診断された小児は、喘息でない小児と比較して肥満のリスクが51%上昇した(ハザード比1.51、95%信頼区間1.08-2.10)。喘息のレスキュー処方は、肥満のリスクを減らした(ハザード比0.57、95%信頼区間0.33-0.96)。加えて、喘息既往と肥満発症は独立したCHS反復解析でも観察された。

結論:
 喘息のある小児は肥満のリスクが高い。レスキュー処方は身体活動性とは独立して肥満のリスクを軽減する効果がある。


by otowelt | 2017-02-27 00:15 | 気管支喘息・COPD