カテゴリ:肺癌・その他腫瘍( 461 )

PETはNSCLCの予後推定には役立たず


Computed Tomography Response, But Not Positron Emission Tomography Scan Response, Predicts Survival After Neoadjuvant Chemotherapy for Resectable Non-Small-Cell Lung Cancer. JCO Oct 1 2008: 4610-4616.

CTによる効果判定あるいはPETによる効果判定が
どのくらい予後推定に役立つかを調べた研究。
化学療法前後でCT、PETを撮影しているのだが・・・

89人の症例で行われた研究。
当然ながらRECISTに基づく。
CTで認められた奏効例での有意な生存期間の延長は
PETによる効果判定ではみられなかった。

つまり、PETはCRだろうが何だろうが、画像評価として
予後推定には役立たずなのだろう。

しかし、2003年のJCOでは相反する報告
Journal of Clinical Oncology, Vol 21, Issue 7 (April), 2003: 1285-1292 )もある。
非小細胞肺癌への放射線治療あるいは化学療法の効果判定と予後の関連を
CTとPETで比較した論文だがではPETの方がより予後を予想できた。

by otowelt | 2009-01-11 19:28 | 肺癌・その他腫瘍

triple negativeにおける白金製剤の効果


triple Negative。
乳癌診療において、必須の知識である。

triple negativeとは、エストロゲン受容体、プロゲステロン受容体、Her2タンパク
の3つをもたない乳癌のことで、ホルモン療法やハーセプチンを使った
分子標的治療が効かない乳癌ということを意味する。

ただしこのタイプの乳癌は抗癌剤にはよく反応し、ホルモン受容体陽性乳癌と
比べて、術前化学療法の効果が高いといわれている。
しかし、生存率も低いというジレンマがある。

triple negativeに化学療法がどのくらいのRR(奏効率)があるのか、というのが
まだよくわかっていないのが現状なので、この報告がなされた。

Platinum-based chemotherapy in triple-negative breast cancer.
Annals of Oncology 19: 1847–1852, 2008


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RRについては、ネオアジュバントのtriple negativeの場合88%でCRあり、
それ以外の乳癌の51%より明らかに高かった。
5年生存率(OS)は、triple negativeで64%で、
それ以外の乳癌の85%よりは予後が悪かった。
5年間の無増悪生存はtriple negativeで57%で、
それ以外の乳癌の72%よりは予後が悪かった。

予後不良ではあるが、とりあえず奏効はするという結論は変わらないと思われる。

by otowelt | 2009-01-04 00:02 | 肺癌・その他腫瘍

FOLFIRIにゲフィチニブ併用意義なし

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A phase II randomized multicenter trial of gefitinib plus FOLFIRI and FOLFIRI alone in patients with metastatic colorectal cancer. Annals of Oncology 19: 1888–1893, 2008

イレッサにはCPT-11の細胞毒性を高める作用があるのではないかといわれている。
というわけで、FOLFIRIにイレッサ250mg/日を加えるとどうなるか・・・という論文。

結果として、FOLFIRI単独治療の成績を改善することはなかった。
よって、イレッサを併用する意味はないと結論づけられる。

平均PFSとOSは、それぞれ
FOLFIRIで8.3ヶ月、18.6ヶ月、イレッサ併用群で8.3ヶ月、17.1ヶ月。
副作用にも差はなかった。

・・・・・肺腺癌に対してCBDCA+CPT-11+ゲフィチニブとかどうだろうか?
・・・・でも、なんか気分的に間質性肺炎がコワイ。

by otowelt | 2008-11-30 18:22 | 肺癌・その他腫瘍

ドセタキセルとゲフィチニブは既治療進行非小細胞肺癌に対して同等の効果

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Kim ES et al. Gefitinib versus docetaxel in previously treated non-small-cell lung cancer(INTEREST): a randomised phase III trial . Lancet 2008.

Lancetに正式に掲載された、INTEREST試験。

Iressa Non-small cell lung cancer Trial Evaluating REsponse and Survival agaist Taxotere(INTEREST)試験では全生存期間中央値はゲフィチニブ群が7.6ヶ月であったのに対しドセタキセル群は8.9ヶ月、1年生存率はゲフィチニブ群が32%でドセタキセルは34%、ハザード比は1.020(96%信頼区間 0.905-1.150)であり、ドセタキセルとゲフィチニブは既治療進行非小細胞肺癌に対して同等の効果があることが初めて証明された。

by otowelt | 2008-11-30 16:57 | 肺癌・その他腫瘍

大麻は肺癌のリスクを上昇させる


Wikipediaより
『大麻(たいま)ないしマリファナ (Marijuana) は、アサの花・茎・葉を乾燥させ、細かく切り刻み、調理または燃やすなどして発生した煙を吸引して使用する麻薬の一種であり、嗜好品や医療薬として用いられている。マリファナはメキシコ・スペイン語で「安い煙草」の意味。これは大麻の繁殖力が強く、野草として自生していたために安価に手に入ったことからメキシコでこの呼称が一般的になり、これがアメリカへと伝わって世界中にマリファナという呼称が定着した。』

なんかロシアの力士で一時期話題になった大麻。

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Cannabis use and risk of lung cancer: a case–control study. Eur Respir J 2008; 31: 280–286

79人の肺癌患者と324人のコントロール患者が登録されて、検討された。
これによれば、大麻吸入は肺癌のリスクを8% (95% CI2–15)上昇させる。

by otowelt | 2008-11-26 16:31 | 肺癌・その他腫瘍

EGFR変異と肺腺癌の良好な予後についての具体的な論文

EGFR変異は肺腺癌での良好な予後とゲフィチニブ治療による
サバイバルベネフィットをかなり予測する

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EGFR Mutations Predict Survival Benefit From Gefitinib in Patients With Advanced Lung Adenocarcinoma: A Historical Comparison of Patients Treated Before and After Gefitinib Approval in Japan. Journal of Clinical Oncology, Vol 26, No 34 (December 1), 2008: pp. 5589-5595


INTACT、TRIBUTE studyではEGFR-TKI投与にかかわらず、EGFR変異患者は変異のない患者と比べて長く生存した。
本試験では肺腺癌患者のサバイバルベネフィットにEGFR変異やその他因子がゲフィチニブ治療の予後予測因子となるか、ゲフィチニブ承認前後で比較。

EGFR変異と生存期間延長との間には有意な交互作用がみられ(P=0.045)、
EGFR変異がイレッサの延命効果を予測する因子であった。
背景因子を揃えてハザード比を出した場合、ゲフィチニブ承認前後で
ハザード比0.47(P<0.001)EGFR変異あり、なしでハザード比0.76(P=0.88)だった。

またEGFR変異が、ゲフィチニブ治療と関係なく予後を規定する因子であることも示唆。
ちなみにDELとL858Rの変異を持つ患者の間でOSに差は見られなかった
(MST:15.6 v 12.8M HR:0.86 P=0.58)。

DELとL858Rの間に奏効率の差は見られなかった (29% v 35% P=0.49)。

by otowelt | 2008-11-26 13:58 | 肺癌・その他腫瘍

腺癌・大細胞癌でCDDP+MTAが有用

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JPhase III Study Comparing Cisplatin Plus Gemcitabine With Cisplatin Plus Pemetrexed in Chemotherapy-Naive Patients With Advanced-Stage Non–Small-Cell Lung Cancer
Journal of Clin Oncol 26:3543-3551, 2008


NSCLCのファーストラインに対する、シスジェムVSシスアリムタ。
イーライリリー!って感じのスタディだが、
サブセット解析でMTA/CDDP群において、
腺癌と大細胞癌で、より長い生存期間が得られた。

ちなみに、doseは以下の通り。
 CDDP 75 mg/m2
 MTA 500 mg/m2   q 3 weeks × 6 cycles

うちでも中皮腫でアリムタをよく使うが、
そんなに副作用も大きくなく、PSさえよければ
認容性は高いのではないだろうか。

by otowelt | 2008-11-24 12:14 | 肺癌・その他腫瘍

非小細胞肺癌におけるVandetanib


Vandetanib (ZD6474) Phase III Non-Small Cell Lung Cancer (NSCLC) Clinical Programme

NSCLCセカンドラインの地位を得たドセタキセル単剤の
成績をVandetanib(ザクティマ)がPFSで上回っているらしい。


ZODIAC Study (D4200C00032)
a global Phase III randomised, double-blind, placebo controlled study evaluating the efficacy and safety of vandetanib (ZD6474) 100mg once daily in combination with docetaxel versus docetaxel alone in patients with locally advanced or metastatic non-small cell lung cancer after failure
of 1st line anti-cancer therapy

by otowelt | 2008-11-24 11:53 | 肺癌・その他腫瘍

大腸癌セカンドラインにおけるXELOXはFOLFOX-4と同等

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Capecitabine plus oxaliplatin (XELOX) versus 5-fluorouracil/folinic acid plus oxaliplatin (FOLFOX-4) as second-line therapy in metastatic colorectal cancer: a randomized phase III noninferiority study  Annals of Oncology 19: 1720–1726, 2008

大腸癌のセカンドラインにおいて、XELOXとFOLFOX-4は
PFS、OSにおいても同等という報告。
現場では点滴時間、というのが非常にネックになってくるので
面白い論文だと思う。

大腸癌の肺転移症例も呼吸器内科でみることがあるため
大腸癌のレジメンも頭に入れておく必要がある。

by otowelt | 2008-11-24 10:09 | 肺癌・その他腫瘍

ポリグルタミン付加のパクリタキセルはドセタキセルと同等の認容性


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Phase III trial comparing paclitaxel poliglumex
vs docetaxel in the second-line treatment of non-small-cell lung cancer
British Journal of Cancer (2008) 98, 1608–1613.


肺癌NSCLCのセカンドラインにおいて、
ポリグルタミン付加パクリタキセル(XYOTAX)はドセタキセルと同等の認容性
があるという論文。

ただ、個人的にはneuropathyというのは、かなりキツイと思う。
患者さんからも「このしびれどうにかしてくれ」という訴えは多いし、
一朝一夕でそれを緩和することもできない。
CBDCA+PACがcontrol armになる傾向にあるが、
個人的には、やはりパクリは嫌いだ。

by otowelt | 2008-11-20 06:54 | 肺癌・その他腫瘍