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書籍の紹介:医学部に行きたいあなた、医学生のあなた、そしてその親が読むべき勉強の方法

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 今日は書籍の紹介です。岩田健太郎先生が執筆された、「医学部に行きたいあなた、医学生のあなた、そしてその親が読むべき勉強の方法」という本です。

 医学部受験や医師国家試験受験の具体的な勉強法を紹介している受験対策本ではなく、勉強とは、学ぶとは、頭がよいとは、一体どういうことかを岩田節で切った斬新な本です。

 ソフトモヒカンみたいな頭ですが、こう見えて私も一応医学部出身ですから「頭がよい」と田舎の親戚からよく言われます。しかし、私は自分が頭の良い人間などとは生まれて一度も感じたことがありません。中学校時代はヤンチャしていましたし、医学部も推薦入試で面接合格したようなものです。そんなもんだから、医学部に入学して周囲の同級生の圧倒的知識量に腰を抜かしました。ひええ、これが医学部受験戦争を勝ち抜いた連中か、と。

 岩田先生は「頭がよい」というのは、現在の自分を否定して、自分の知性の枠の外に飛び出し続けるという好奇心と、勇気を持ち続けるような態度を指すことである、と本書で書いておられます。無知の知が意識できる、好奇心を持って外に飛び出すことができる人間ということです。手前味噌ですが、私のブログはそれに似たスタートで始まったものです。私は知らないことをどんどんメモしていかないと頭にインプットできない阿呆で、その代替としてブログという手段を使っているに過ぎないのです。いや、だからといって自分が「頭がよい」と言いたいわけではありませんが。
 
 残念ながら、医師は年齢を重ねると頭が悪くなっていきます。私も昨日見た仮面ライダービルドのフルボトルが何の動物だったかすら思い出せないので、そろそろ下り坂を意識しています。脳のキャパシティが減ってくると、医学的知識もアップデートしなくなる。この本のタイトルだけ見ると、私のような下り坂の中高年のドクターは対象外のようですが、そういったくロマンスグレーの医師にこそ、この本を読んでいただきたい(岩田先生曰く、読めば彼らは憤慨するだろうとのことですが)。



by otowelt | 2017-10-06 00:42 | その他

お知らせ

夏季休暇のため、数日間ブログをお休みさせていただきます。


by otowelt | 2017-07-05 00:50 | その他

本の紹介:薬のデギュスタシオン2 製薬メーカーに頼らずに薬を勉強するために

 今月、『薬のデギュスタシオン2』が発売されます。前作に引き続き、私も少し執筆させていただきました。どうデギュってやろうかと考えながら書いたので、私も勉強になりました。貴重な機会を2回も授けてくださった岩田健太郎先生に心より感謝申し上げます。

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発売日:2017年6月23日
単行本 : 416ページ
価格 : 4,000円 (税別)
出版社 : 金芳堂
編集 : 岩田 健太郎先生

e0156318_13141310.jpg金芳堂紹介ページ

e0156318_13141310.jpgAmazonから予約/購入する

 私はワインも日本酒もほとんど飲まない人間なので、デギュスタシオンという言葉は前作で初めて耳にしました。エヴァンゲリオンやアクエリオンを彷彿させるパワーワードだなと勝手に思っていましたが、今では「英語で言うところのテイスティングという意味だよ」としたり顔で説明できます。生まれてこのかた、テイスティングなんてしたこともないんですけどね。あはは。
 
 薬のデギュスタシオンがクセになることは、私たちにとって大きなメリットです。処方の際に「この病気にはこの薬だよな」という短絡的カスケードに一時停止ボタンが作られるからです。私は後期研修医以降、“とりあえず処方”が多かった。あのまま誰もそのことに気付かせてくれなかったら、私はヤブ医者になっていたかもしれない。いや、現在ヤブ医者じゃないとは100%言い切れないけど。

 “とりあえず”、薬のデギュスタシオンを2冊読んで、一時停止ボタンを作ろう。そして、薬をデギュスタシオンしてみよう。

 ちなみに本書の序文には、「背中のファスナーを下ろすとMRが出てくるような医者たちが消滅することを心から願ってやまない」という岩田健太郎先生の言葉があります。なんだ、やっぱりデギュスタシオンは、パワーワードなのか!


<目次>
せん妄に対する薬物療法(大滝 優・鎌田一宏)
高齢者への睡眠薬の投与方法(大滝 優・鎌田一宏)
ベンゾジアゼピン系睡眠薬(宮内倫也)
認知症に対するコリンエステラーゼ阻害薬の比較(宮内倫也)
気分安定薬としてのリチウムとバルプロ酸とラモトリギンの比較(宮内倫也)
抗うつ薬(三環系抗うつ薬,SSRI,SNRI)と骨折リスクの比較(青島周一)
抗うつ薬による低ナトリウム血症リスクの比較(青島周一)
部分発作に対する抗てんかん薬の比較(吉田剛・金城紀与史)
アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)の比較(青島周一)
慢性心不全におけるループ利尿薬:フロセミド,トラセミド,アゾセミドの比較(青島周一)
スタチンの比較(本村和久)
輸液蘇生における膠質液と晶質液の比較(佐藤直行)
喘息発足時のメプチンとサルタノールとベネトリンの比較(倉原 優)
喘息の慢性期治療はICS単独かICS/LABAか(名郷直樹)
含嗽薬:イソジンガーグルとネオステリングリーンの比較(倉原 優)
胸膜癒着剤:ユニタルクとピシバニールの比較(倉原 優)
抗線維化薬:ピレスパとオフェブの比較(倉原 優)
肺炎発症リスクに影響を与える薬剤の比較(青島周一)
高齢者の便秘に対する薬物療法(大野 智)
SGLT2阻害薬間に違いはあるか(能登 洋)
DPP4阻害薬は本当にSU薬より優れるのか(能登 洋)
糖尿病患者に対するスタチンの比較:リポバス,メバロチン,ローコール,リピトール,クレストール,リバロ(能登 洋)
GLP-1受容体作動薬5種類の比較:バイエッタ,ビクトーザ,リキスミア,ビデュリオン,トルリシティ(岩岡秀明)
各種持効型インスリン製剤の比較:ランタス,レベミル,トレシーバ,ランタスXR,グラルギン,リリー(岩岡秀明)
超速効型インスリン製剤および混合型インスリン製剤の比較検討(岩岡秀明)
リファンピシンとリファブチンの比較(倉原 優)
クロストリジウムディフィシル感染症におけるメトロニダゾールとバンコマイシン(中久保 祥・岸田直樹)
尿路感染症におけるDe-escalation :アンピシリン(ABPC)とセファゾリン(CEZ)の比較(鎌田啓佑・岸田直樹)
ST合剤とペンタミジンとアトバコンの比較(佐藤直行)
EGFRチロシンキナーゼ阻害剤:イレッサとタルセバとジオトリフとタグリッソの比較(倉原 優)
緑内障治療における点眼薬の比較(青島周一)
ステロイド外用薬の使い分け(鎌田一宏)
止血剤:アドナとトランサミンの比較(倉原 優)
脳梗塞の抗血小板剤による慢性期二次予防(難波雄亮・金城紀与史)
桂枝茯苓丸と当帰芍薬散と加味逍遙散の比較(野上達也)
六君子湯とアコファイドとガスモチンの比較(野上達也)
抑肝散と抑肝散加陳皮半と釣藤散の比較(野上達也)
大建中湯と大黄甘草湯と麻子仁丸の比較(野上達也)
麦門冬湯と柴朴湯の比較      (野上達也)
漢方エキス製剤の各メーカーでの比較(野上達也)
四君子湯と四物湯の比較(宮内倫也)
補中益気湯と十全大補湯と人参養栄湯の比較(と六君子湯)(宮内倫也)
柴胡加竜骨牡蛎湯と桂枝加竜骨牡蛎湯と柴胡桂枝乾姜湯の比較(宮内倫也)
痛風発作に対するアロプリノールとフェブキソスタット(金城光代)
メトトレキサートとサラゾスルファピリジンとブシラミンとイグラチモドの比較(とタクロリムスについて)(佐藤直行)
変形性膝関節症に対するコンドロイチン,グルコサミンの比較(青島周一)
輸血前投薬(佐藤直行)
優先的にDeprescribingを考慮すべき薬剤の比較(青島周一)
認知症の行動・心理症状(BPSD)に対する薬物療法(大滝 優・鎌田一宏)





by otowelt | 2017-06-07 00:57 | その他

出版のお知らせ:咳のみかた、考えかた

 4月18日に「咳のみかた、考えかた」という本を中外医学社から出版します。咳嗽診療で遭遇するリサーチクエスチョンに、日々ジレンマを抱いています。日本と欧米では慢性咳嗽に対する診療スタンスがやや異なるため、世界各国の咳嗽ガイドラインを参考にして、この本を書き上げました。

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発売日:2017年4月18日
単行本 : 250ページ
価格 : 4,000円 (税別)
出版社 : 中外医学社
著者 : 倉原 優 (国立病院機構近畿中央胸部疾患センター内科)

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e0156318_13141310.jpg中外医学社から購入する

 装丁のデザインは、中学・高校6年間をともに学んだクラスメイトであり、世界を舞台に活躍するテキスタイルデザイナー・アーティストの谷川幸さん(下写真:C.a.w Design Studio代表)にお願いしました。彼女にデザインしてもらうのは、「呼吸器の薬の考え方、使い方」という本に続き2冊目です。有名デザイナーに自著の装丁をしてもらえるなんて、本当に幸せです。
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 本を開いてみると、オモテ表紙が咳をコンコンとしている和装の女性、ウラ表紙が咳の消失した穏やかな女性が表現されています。これはLady Windermere症候群をイメージしたもので、ドレスと扇をすべて和風にアレンジしてもらいました。
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by otowelt | 2017-04-05 08:34 | その他

本の紹介:終末期の苦痛がなくならない時, 何が選択できるのか?

 私が医学生・研修医の頃は、終末期医療において鎮静など他国の話でした。積極的に実践している病院はごくわずかだったし、緩和ケア医とは良い意味で特別天然記念物のような貴重な存在だと思っていました。しかし、今や緩和ケアは日常臨床に深く浸透し、全国のたくさんの病院で緩和ケアチームが活躍しています。そんな中、日本一有名な緩和ケア医である森田達也先生が、不可侵領域に一歩踏み込んだ本を出版された。

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e0156318_13141310.jpgAmazonから購入する 

e0156318_13141310.jpg医学書院から購入する

 森田先生の本は何冊か持っていますが、ヒューマニティとサイエンスが頭で融合するような独特の読了感があります。誰もが中身を知りたい未開封の箱を「ちゃんと中を見ましょうよ」といとも簡単に開けてみせ、1つ1つ咀嚼して議論する。エビデンスをいくつも提示しサイエンティフィックな立場でありながら、人間味あふれるその文章は読者の倫理的苦悩すら忘れさせる温かみがある。泥臭いテーマでも、とことん議論される。

 鎮静は患者さんを死に追いやるものなのか、クロかシロか。死ぬ直前に患者さんが感じている苦痛とは何なのか、耐えがたい苦痛とは誰のための用語なのか。緩和ケアの領域に渦巻く様々な灰色のテーマを取り上げ、森田節で語りかけてきます。

 この本は、医療人としての根源を問う、心を激しく揺さぶる本です。緩和ケアの従事者だけでなく、死に立ち会うことがある医療従事者は一度は読まねばならない。

 この本の最後の文章はこう締めくくられます。「そして、死んだ後は、亡くなった人たちとまた会える世界が待っているといいなと思っている」。医学書を読んだはずなのに、本を閉じるとなぜか笑顔になっていました。



by otowelt | 2017-03-11 00:44 | その他

トラネキサム酸は冠動脈手術後の出血リスクを減らす

e0156318_13135897.jpg 外傷以外の臨床試験は有益な情報になりますね。痙攣については留意が必要です。

Paul S. Myles, et al.
Tranexamic Acid in Patients Undergoing Coronary-Artery Surgery
N Engl J Med 2017; 376:136-148


背景:
 トラネキサム酸は心臓手術を受けた患者の出血リスクを低下させるものの、これによってアウトカムが改善するかどうかはよく分かっていない。また、トラネキサム酸には血栓形成促進および痙攣誘発作用がある可能性がある。

方法:
 2×2factorial design試験で、冠動脈手術が予定されている周術期合併症のリスクがある患者を、アスピリンあるいはプラセボ、トラネキサム酸あるいはプラセボにランダムに割り付けた。
 この論文では、そのうちトラネキサム酸とプラセボとの比較の結果を報告する。プライマリアウトカムは、術後30日以内の死亡と血栓性合併症(非致死的心筋梗塞、脳卒中、肺塞栓症、腎不全、腸梗塞)の複合とした。

結果:
 4662人のうち、4631人が冠動脈手術を受け、アウトカムデータが得られた。2311人がトラネキサム酸群、2320人がプラセボ群に割り付けられた。
 プライマリアウトカムイベントは、トラネキサム酸群の386人(16.7%)とプラセボ群の420人(18.1%)に観察された(相対リスク0.92、95%信頼区間0.81-1.05、P=0.22)。また、入院中の輸血総単位数は、トラネキサム酸群が4331単位、プラセボ群7994単位だった(P<0.001)。再手術にいたった重大な出血または心タンポナーデは、トラネキサム酸群1.4%とプラセボ群2.8%に観察され(P=0.001)、痙攣はそれぞれ0.7%と0.1%に観察された(Fisher の正確確率検定で P=0.002)。

結論:
 冠動脈手術を受ける患者に対するトラネキサム酸は、プラセボと比較して出血のリスクが低かった。また、術後30日以内の死亡と血栓性合併症のリスクは高くならなかった。ただし、トラネキサム酸は術後痙攣の頻度が高かった。



by otowelt | 2017-01-26 00:03 | その他

クリスマスBMJ2016:目次

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 BMJは言わずと知れた世界トップクラスの医学雑誌です。BMJは、年に1回クリスマスの時期に“おふざけ”論文をたくさん出版します。この企画は基本的にジョークで、内容自体はどうでもいいものばかりです。しかし、オバカなテーマでもBMJ風に真面目に論じらているものが多いので、医師は興味深く読むことができるでしょう。少しでも医学論文に興味を持ってくれる若者が増えれば、という目的もあろうかと思います。

 このクリスマスBMJの目次ページは、論文を読むたびに随時更新していきます。

<クリスマスBMJ 2016 目次>

クリスマスBMJ2016:夏は足爪検体が多い?オープントゥサンダル症候群
クリスマスBMJ2016:スマホで眼底が見える?
クリスマスBMJ2016:尿からアスパラガスのニオイが分かる人とそうでない人の違い
クリスマスBMJ2016:アンジェリーナ・ジョリーの一件はBRCA検査と乳房切除術を増加させたか?
クリスマスBMJ2016:アカデミックなスパムメールは減らせない
クリスマスBMJ2016:サンタクロースは貧困地域にはやってきにくい
クリスマスBMJ2016:薬剤のスペルミスには要注意
クリスマスBMJ2016:ポケモンGOは一時的に歩数を増やす
クリスマスBMJ2016:人生を楽しく生きると長生きする
クリスマスBMJ2016:“post-truth社会”はエビデンスに影響を与えるのか?
クリスマスBMJ2016:胸郭形成術を受けた93歳男性
クリスマスBMJ2016:違法薬物と道徳、倫理



by otowelt | 2016-12-18 10:22 | その他

クリスマスBMJ2016:夏は足爪検体が多い?オープントゥサンダル症候群

e0156318_2395893.jpg オープントウサンダルかオープントゥサンダルか迷いましたが、ファッション雑誌では後者の方がよく用いられているようです。

Andrew M Borman, et al.
Open toe sandals syndrome
BMJ 2016; 355 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.i6496 (Published 15 December 2016)
Cite this as: BMJ 2016;355:i6496
 

 夏場には皮膚検体が検査室に提出されることが多くなるが、その内訳をみてみると、どうやらつま先の爪が提出されることが多いことが分かった。
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(文献より引用)

 このような季節性の変化を解明すべく、私たちは「足(つま先)の爪」の検体が夏に多く提出される仮説を考えた。

①同部位の感染症が本当に多い、おそらく年初に共同スポーツ施設を使用したことが原因。「クリスマス後耽溺ジム症候群“post Christmas indulgence gym syndrome” (PCIGS)」と名付けた。
②夏になった足がさらけだされ、そこにもともとあった真菌感染症に気づく例が多いため。すなわち「あらいやだ、見てこんな病気が“Oh no, look at those syndrome” (ONLATS)」。
③夏の履物のせいで足がやや醜く見えることが増え、これが皮膚感染症ではないかと懸念する。すなわち、「オープントゥサンダル症候群“open toe sandals syndrome” (OTSS)」

 提出された爪の検体はその検体数の増加と関係なく、一定の割合で感染症が存在する。そのため、PCIGSあるいはONLATSは考えにくい。となると、OTSSの可能性が高いのではないか。夏場にオープントゥサンダルを履くと、機械的刺激で爪が白くなることがある。これは一見真菌感染症にように見えなくもない。

 12月になると皮膚検体が少なくなるので、将来「“too busy preparing for Christmas” (TBPC)」または「“too inebriated to care” (TITC)」についても研究したい。

by otowelt | 2016-12-15 23:57 | その他

クリスマスBMJ2016:スマホで眼底が見える?

e0156318_2395893.jpg スマホでGram染色の写真を撮っている若手医師は多いでしょうね。

Christmas BMJ 2016
Andrew Blaikie, et al.
Arclight: a pocket ophthalmoscope for the 21st century
BMJ 2016; 355 doi: 10.1136/bmj.i6637 (Published 14 December 2016) Cite this as: BMJ 2016;355:i6637

 
 2000年のBMJでホームメイド検眼鏡というのが紹介され、眼科医の間でその話が広まりました。その後、試行錯誤をへて、今スマホで眼底をみることができるのではないかというところまで来ているという話題です。スマホを固定しないとかなり難しそうですが、こんな時代になったのかと驚かされます。

 スマホで内視鏡検査ができる時代も・・・・、、いや、来るワケありませんね。

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(文献より引用:Fig 3[転用元:http://www.bmj.com/content/355/bmj.i6637])

by otowelt | 2016-12-15 14:08 | その他

クリスマスBMJ2016:尿からアスパラガスのニオイが分かる人とそうでない人の違い

e0156318_2395893.jpg 尿値(Pee values)とp値をダジャレにしているんですが、日本人ウケはどうでしょうか。

Christmas BMJ 2016
Sarah C Markt, et al.
Sniffing out significant “Pee values”: genome wide association study of asparagus anosmia
BMJ 2016; 355 doi: 10.1136/bmj.i6071 (Published 13 December 2016) Cite this as: BMJ 2016;355:i6071


目的:
 尿のアスパラガス代謝物のニオイがわかる遺伝的要因をさぐる。

方法:
 ゲノムワイド関連研究。Nurses’ Health StudyおよびHealth Professionals Follow-up Studyコホートを用いた。被験者は6909人の男女で、ゲノムワイド関連研究の遺伝的データが有用なヨーロッパ系アメリカ人。アスパラガスを食べた後に独特なニオイが尿から出るという質問に対して「非常にそう思う」と答えた人をアスパラガス臭識別者、それ以外をアスパガラス臭非識別者とした。

結果:
 2500人の男性のうち1449人(58.0%)、4409人の女性のうち2712人(61.5%)がアスパラガス臭非識別者であった。871の一塩基多型がアスパラガス臭非識別者に有意と考えられ、そのすべてが染色体1番(1q44 領域248139851-248595299)に属し、これは嗅覚受容体2ファミリーに属する遺伝子に関連している。条件付き解析では、3つの独立したマーカーがアスパラガス臭非識別者と関連していた(rs13373863, rs71538191, rs6689553)。
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(文献より引用)

結論:
 かなりの頻度でアスパラガス臭非識別者が存在することが分かった。複数の嗅覚受容体にかかわる遺伝子が、アスパラガス代謝物のニオイを尿から感じ取れるかどうかに関与している。

by otowelt | 2016-12-15 13:27 | その他