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出版のお知らせ:本当にあった医学論文2

 何度も出版のお知らせで恐縮です。2015年4月15日に「本当にあった医学論文2」を中外医学社から出版します(店頭では4月10日頃から並ぶとのことです)。
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発売日 : 2015年4月15日
単行本 : 146ページ
価格 : 2,000円 (税抜)
出版社 : 中外医学社
著者 : 倉原 優 (国立病院機構近畿中央胸部疾患センター内科)

e0156318_13141310.jpgAmazonから予約/購入する (入荷がやや遅いかも)

e0156318_13141310.jpg中外医学社から購入する

 おかげさまで「本当にあった医学論文」の第2弾が出版されることになりました。普段から医学論文を検索していると、「おや?」と思う報告はしばしばあり、その度にメモ帳に記録したものがこの本の土台になりました。今でも時間を作って毎日論文を検索していますが、数日に1回くらい「これはっ!」と思うビックリ医学論文と巡り合うことができます。

 前作はもともと医学書として出版したこともあって、医療従事者以外の方が手に取ってくださるとは思いもしませんでした。この「本当にあった医学論文2」にも専門用語が難しいところが少しありますが、どうしても噛み砕いて説明できない部分もあり、その点は医療従事者向けに専門的に記載するという医師執筆家としてのスタンスを貫き通しました。

 前回と同様のことを書きますが、この本は医学書ではなく読み物です。この書籍は医学的妥当性をまったく無視して書いていますので、どうか軽い気持ちでご笑覧いただきますようお願いします。

 この企画の第2弾を実現してくださった中外医学社の岩松宏典様に心より感謝申し上げます。産婦人科的なアドバイスに協力してくれた友人の日本生命済生会日生病院産婦人科の矢野悠子さん、ありがとう。


by otowelt | 2015-03-31 00:38 | その他

出版のお知らせ:ポケット呼吸器診療2015

 個人的なお知らせです。ブログの読者の皆様には申し訳ありません。
 2015年4月3日に「ポケット呼吸器診療2015」という書籍をシーニュから出版します。シーニュは、私の初めての書籍である『「寄り道」呼吸器診療』を出版していただいた出版社です。
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発売日:2015年4月3日
単行本 : 168ページ
価格 : 1,400円 (税抜)
出版社 : シーニュ
著者 : 倉原 優 (国立病院機構近畿中央胸部疾患センター内科)
監修 : 林 清二 (国立病院機構近畿中央胸部疾患センター院長)

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e0156318_13141310.jpgシーニュから購入する

 「できるだけコンパクトかつ有用な安い書籍」。そんな夢のような目標を立てて執筆に取りかかったのは、当直明けだった2014年の元旦の朝のことでした。世の中には有用な呼吸器の成書はたくさんあります。しかし、最大限コンパクトにするという無謀な挑戦をした書籍はこの本が初めてでしょう。しかしながら、当初100ページ以内におさめる予定だったものが168ページになってしまいました。
 呼吸器内科では、感染症や気管支喘息発作などの急性期の病態から肺癌や特発性間質性肺炎などの慢性期の病態まで、広い範疇を扱います。そのすべてのエッセンスをどのようにパッケージしたとしても、ゆうに300、400ページは超えてしまうのです。この本はその中でも研修医や若手呼吸器内科医が参照する頻度が多いと思われる内容を優先的に掲載しました。そのため、コンパクトにするために掲載を諦めた原稿が山ほどあります。
 新しい試みですから、不完全な部分があるかもしれません。現時点では1年ごとに改訂を加える予定なので、すみやかに改訂ができるものと考えております。議論の余地がある分野も独断と偏見で書いている箇所があります。そのため、決して文字通りの“マニュアル”ではなく参考にする“ポケットツール”として利用いただきますようお願いします。この本が若手医師の方々の白衣のポケットに入ってこっそり顔をのぞかせていたら、嬉しく思います。
 最後に、出版に尽力いただいた同じ志を持つシーニュの藤本浩喜様、監修を引き受けていただいた当院院長の林清二先生に心より感謝申し上げます。


by otowelt | 2015-03-26 00:08 | その他

気管支鏡による肺膿瘍

e0156318_9511053.jpg 過去の報告例とあわせて考えると、扁平上皮癌、CTの病変サイズが大きいもの(30mm超)、生検を実施したもの、が続発性肺膿瘍のリスクである可能性がありそうです。予防的抗菌薬をおこなうサブグループについてはまだ議論の余地がありますが、個人的にもこの気管支鏡と呼吸器感染症の関連については知りたいところです。

Ishida M, et al.
Case series of lung abscesses following flexible bronchoscopy
Respiratory Investigation, DOI: http://dx.doi.org/10.1016/j.resinv.2015.01.004


概要:
 このケースシリーズでは気管支鏡後の肺膿瘍を3例報告。それぞれ、81歳男性、65歳男性、56歳女性。282件中3件で、全体の頻度は1.06%であった。前2例が扁平上皮癌、後1例が小細胞癌という診断であった。全例に経気管支肺生検が実施された。全例で菌は同定できず、血液培養も陰性だった。男性の2例はアンピシリン/スルバクタム、ピペラシリン/タゾバクタムで治療され、女性例は膿胸に陥ったため抗菌薬と外科治療を併用された。


↓レジデントのための感染症診療マニュアルが改訂されました。私もさっそく購入しています。

by otowelt | 2015-03-25 00:48 | 気管支鏡

システマティックレビュー:バイオマス燃料は肺癌のリスクである

e0156318_15403937.jpg 代替エネルギーとしてのバイオマス燃料にはまだまだ議論の余地がありそうです。

Nigel Bruce, et al.
Does household use of biomass fuel cause lung cancer? A systematic review and evaluation of the evidence for the GBD 2010 study
Thorax doi:10.1136/thoraxjnl-2014-206625


背景:
 世界ではおよそ24億人の人が、調理や暖房器具にバイオマス燃料を使用している。2006年のIARCにおいて、家庭における石炭燃料の使用はグループ1発癌性物質とされているが、バイオマス燃料については疫学的データが不足しているためグループ2Aとされている。このレビューでは、疫学的なエビデンスを明らかにし、当該リスクを検証した。

方法:
 10のデータベースを用いて、肺癌と家庭バイオマス燃料使用について報告した研究を2012年7月まで検索した。

結果:
 14の研究が登録され、そのすべてが症例対照研究であった(肺癌:8221人、コントロール11342人)。
 バイオマス燃料を調理あるいは暖房として使用することで、肺癌のオッズ比は上昇した(オッズ比1.17、95%信頼区間1.01 to 1.37)。調理だけに条件をしぼると、オッズ比は1.15(95%信頼区間0.97-1.37)であった。出版バイアスは同定されなかった。
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(文献より引用)

結論:
 バイオマス燃料と肺癌の間には強いエビデンスがあるが、その曝露反応関係のエビデンスを強固なものにするためにはさらなる研究が必要である。


by otowelt | 2015-03-24 00:23 | 肺癌・その他腫瘍

中等症~重症COPDに対するアノーロ®は、単剤治療・フルチカゾン/サルメテロールより優れる

e0156318_1446429.jpg COPDに対するアノーロ®についてはLancet Respiratory Medicineのスタディを知っておけばよいと思います。

アノーロ®エリプタはチオトロピウム単剤、ビランテロール単剤と比較してトラフ1秒量を有意に改善

Gustavo J. Rodrigo, et al.
A SYSTEMATIC REVIEW ON THE EFFICACY AND SAFETY OF A FIXED-DOSE COMBINATION OF UMECLIDINIUM AND VILANTEROL FOR THE TREATMENT OF COPD
Chest. 2015. doi:10.1378/chest.15-0084


背景:
 COPDガイドラインでは、単剤治療で症状改善がみられない場合に吸入長時間作用性β2刺激薬(LABA)および吸入長時間作用性抗コリン薬(LAMA)の併用治療が推奨されている。このシステマティックレビューにおいて、LABA/LAMA併用療法のうちウメクリジニウム/ビランテロール(UMEC/VIL:アノーロ®)の気管支拡張効果が有害事象を増加させることなくアウトカムを改善させるだろうという仮説を調べた。

方法:
 これは、UMEC/VILと単剤治療(UMEC、VIL、チオトロピウム)・フルチカゾン/サルメテロールを比較したランダム化プラセボ対照あるいはクロスオーバー研究(>4週間)のシステマティックレビューである。プライマリアウトカムはトラフ1秒量、重篤な有害事象、重篤な心血管イベントとした。

結果:
 11の研究(9609人)の解析によれば、UMEC/VILにはUMEC、VIL、チオトロピウム、フルチカゾン/サルメテロールと比較して呼吸機能の有意な改善がみられた(p <0.0001)。
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(文献より引用:ベースラインからのトラフ1秒量平均差 A:ウメクリジニウム単剤と比較、B:ビランテロールと比較、C:チオトロピウムと比較、D:フルチカゾン/サルメテロールと比較)

 また、UMEC/VILではUMEC、VIL単剤と比較してTDIに対する効果が大きかった。UMEC/VILは、UMEC、VILと比較してCOPD急性増悪のリスクを有意に軽減した。その反面、チオトロピウムとの比較では統計学的に有意な効果は観察されなかった。
 安全性については全群に差はみられなかった。

結論:
 中等症~重症COPDの患者に対する1日1回のUMEC/VIL(アノーロ®)の吸入は、UMEC、VIL、チオトロピウム、フルチカゾン/サルメテロールと比較して優れた効果を示す。


by otowelt | 2015-03-23 00:01 | 気管支喘息・COPD

肥満喘息の患者に対する減量は有効

e0156318_2255625.jpg 平均BMI45.9の女性において“気道過敏性あり”というのはどこまで信頼できるのでしょうか・・・。

Smita Pakhale, et al.
Effects of weight loss on airway responsiveness in obese asthmatics:
Does weight loss lead to reversibility of asthma?
Chest. 2015. doi:10.1378/chest.14-3105


背景:
 肥満と気管支喘息の広まりは公衆衛生上懸念される主要な問題である。喘息―肥満の関連性はこれまで広く研究されてきたが、気道過敏性に対する減量の効果についてはほとんど考察されていない。われわれの研究の目的は、成人の肥満喘息患者に対して減量が喘息重症度を軽減するかどうか調べることである。

方法:
 このプロスペクティブ並行群間試験において、われわれは18~75歳の22人の肥満喘息患者を登録した。具体的にはBMIが32.5kg/m2超、気道過敏性を有するもの(メサコリンPC20<16mg/mL)である。3ヶ月の行動的減量プログラムを16人に実施し、残り6人をコントロール群とした。プライマリアウトカムは、3ヶ月間の気道過敏性の変化である。また、セカンダリアウトカムには呼吸機能検査の変化、喘息コントロール、QOLを設定した。

結果:
 患者の研究登録時の平均年齢は44±9歳であり、95%が女性で平均BMIは45.9±9.2であった。3ヶ月後、プログラム介入群の平均体重減少は16.5±9.9kgであり、コントロール群は体重が0.6±2.6kg増加した。減量によってメサコリンに対する気道過敏性は有意に改善した(p=0.009)。また1秒量(p=0.009), 努力性肺活量(p=0.010), 喘息コントロール(p<0.001), 喘息QOL(p=0.003)も有意に改善した。身体活動レベルも向上した。

結論:
 肥満喘息の患者において、減量は喘息重症度を軽減し、気道過敏性、喘息コントロール、呼吸機能、QOLも改善させた。


by otowelt | 2015-03-20 00:46 | 気管支喘息・COPD

気管支鏡における経肺実質生検の有用性(BTPNA)

e0156318_13331132.jpg Thoraxから気管支鏡の新しい手技の話題です。本研究では「BTPNA」と名付けられています。

Felix JF Herth, et al.
Bronchoscopic transparenchymal nodule access (BTPNA): first in human trial of a novel procedure for sampling solitary pulmonary nodules
Thorax, Published Online First 6 March 2015


概要:
 われわれは、孤立性肺結節(SPN)を経肺実質的(transparenchymal)アプローチによって得られた検体で診断し、ヒトを用いた最初の研究としてこの結果を報告する。

方法:
 この研究はプロスペクティブ介入研究であり、CTによるスクリーニングによって肺癌が疑われたSPNのある患者を登録した。個々のCT結果に基づいて、気道から結節影への刺入点(POE)を定め、無血管領域を貫通する経路をはじき出した。被験者は処置後6ヶ月までフォローアップされた。結節への到達と生検について評価した。
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(BTPNA処置:文献より引用・作成)

結果:
 12人の患者が登録された。10人が“トンネル経路”によって処置を受け、有害事象は報告されなかった。2人はこの処置によって診断できなかった。12人中適切な生検は10人(83%)でおこなわれ、外科的な組織診断と相関がみられた。切除肺葉の観察では、この処置による安全性の懸念が増えることはなく、結節に対するこの処置は妥当であると考えられる。

結論:
 ヒトのSPNに対する初めての経肺実質生検の研究の結果、本手技は実施可能な気管支鏡手技である。さらなるランダム化比較試験が望まれる。


by otowelt | 2015-03-19 00:10 | 気管支鏡

SLE患者の肺合併症では胸水、コンソリデーション、無気肺の合併が多い

e0156318_23212533.jpg SLEの肺病変の経験は、個人的には多くありません。

Omer S.B. Alamoudi, et al.
Pulmonary manifestations in systemic lupus erythematosus: Association with disease activity
Respirology, Article first published online: 30 JAN 2015, DOI: 10.1111/resp.12473.


背景および目的:
 全身性エリテマトーデス (SLE)は肺に影響を与える頻度の多い膠原病であるが、肺の表現型を予測するリスク因子はほとんど調べられていない。この研究の目的は、西サウジアラビアにおけるSLE患者の肺合併症の頻度を胸部HRCTを用いて調べ、その独立リスク因子を同定することである。

方法:
 本レトロスペクティブ研究において、10年間で184人のSLE患者が登録された。胸部HRCTにおける異常を同定し、その異常がループス腎炎、SLEの活動性(SLE Disease Activity Index 2000 item scoresで規定)あるいは補体・抗dsDNA抗体値と関連しているか調べた。

結果:
 登録患者のうち61人(33%)に肺合併症がみられ、52人(85%)の胸部HRCTで異常陰影が指摘された。頻度の高かったHRCT所見は、胸水貯留(58%)、コンソリデーション(42%)、無気肺(42%)だった。HRCTの異常と補体低値、抗dsDNA抗体高値、疾患活動性には関連がみられ(P < 0.05)、とりわけ胸水・心嚢液貯留、コンソリデーションとの関連が大きかった。また、SLEの診断から1年以内に肺の異常を指摘されることが多かった。しかしながら、罹患期間やループス腎炎は肺合併症のリスク上昇とは関連していなかった。

結論:
 サウジアラビアにおいてSLE患者の肺合併症は多く、胸水、コンソリデーション、無気肺がよくみられた。補体低値、抗dsDNA抗体高値、SLEの疾患活動性は有意にHRCTの異常と関連していた。


by otowelt | 2015-03-18 00:04 | 膠原病

悪性胸水を有する肺癌は予後不良

e0156318_10101326.jpg 微量胸水であっても予後不良であることは、JCOにすでに報告されています。

非小細胞肺癌における微量胸水は予後不良因子

また、悪性胸水の予後予測としてはLENTスコアを以前ご紹介しました。

LENTスコア:悪性胸水を有する患者の予後予測が可能 

Jose M. Porcel, et al.
Clinical features and survival of lung cancer patients with pleural effusions
Respirology, Article first published online: 23 FEB 2015, DOI: 10.1111/resp.12496.


背景および目的:
 肺癌患者における胸水貯留の臨床的な影響については、これまでほとんど検証されていない。この研究の目的は、頻度、原因、肺癌に関連する胸水の自然経過、生存に与える影響について調べることである。

方法:
 われわれの施設(ヴィラノーヴァ大学病院)において4年の間に肺癌と新規に診断された556人の連続患者の診療録と画像データをレトロスペクティブに検証した。

結果:
 490人の非小細胞肺癌および66人の小細胞肺癌が登録された。肺癌患者のおよそ40%が胸水を有した。その半数では、胸水は穿刺ができないほど微量であった。この穿刺困難胸水は、胸水ドレナージなどの処置を要するほど貯留は進行しなかった。微量胸水の患者は、胸水のない患者と比較して予後不良であった(生存期間中央値:7.49ヶ月 vs 12.65ヶ月, P < 0.001)。胸水穿刺をおこなわれた113人のうち胸水が良性であると診断されたのは20%未満であった。症状緩和目的に胸水に処置(胸水ドレナージ、胸水カテーテル留置)をおこなわれたのは、94人の悪性胸水の患者のうち79人(84%)だった。胸水量が胸腔の半分以上を占める場合、緩和的な胸水処置の必要性を強く予測した。悪性胸水を有する患者の全生存期間は5.49ヶ月であった。

結論:
 肺癌患者では、穿刺ができない少量胸水であっても悪性胸水の存在は予後不良因子である。


by otowelt | 2015-03-17 15:54 | 肺癌・その他腫瘍

長期的な大気の質の改善は小児の肺機能発達に良好な影響

e0156318_911913.jpg 環境と肺機能に関する話題です。素晴らしい報告だと思います。
 それにしても最近はめっきりPM2.5の話題がニュースで取り上げられなくなりましたね。日本の環境問題に対する意識は、マスメディアに左右され過ぎだと思います。

W. James Gauderman, et al.
Association of Improved Air Quality with Lung Development in Children
N Engl J Med 2015; 372:905-913


背景:
 アメリカの南カリフォルニアの大気汚染について大気管理政策をおこなったため、ここ数十年で汚染レベルは徐々に低下している。われわれは、この長期的な汚染の減少によって小児の呼吸器系の健康改善と関連しているかどうかを調べた。

方法:
 小児に対する健康調査の一環として、1994~1998年、1997~2001年、2007~2011年の3つの期間に調査を実施した3コホートの小児2120人に対して呼吸機能検査を年に1回実施した。それぞれのコホートの平均年齢は、各期間の開始時で11歳、終了時で15歳だった。線形回帰モデルにより、経時的な汚染レベルの低下および11歳→15歳にかけての肺機能発達との関連を調べた。肺機能発達は、当該期間における1秒量と努力肺活量の増加とした。 

結果:
 上記3コホートで調査が行われた13年間で、4年間の1秒量・努力性肺活量増加は、二酸化窒素濃度の低下(1秒量、努力性肺活量ともにP<0.001)、2.5μm未満の粒子状物質濃度の低下(1秒量P=0.008、努力性肺活量P<0.001)、10μm未満の粒子状物質濃度の低下(1秒量、努力性肺活量ともにP<0.001)に関連。この結果は、複数の交絡因子で補正しても観察された。
 この肺機能発達の改善は、男女両方でみられ、喘息・非喘息児両方で観察された。15歳時の1秒量が低い(予測値80%未満)ものの割合は、大気の質の改善にしたがって3期間にわたり7.9%→6.3%→3.6%へと有意に低下(P=0.001)。

結論:
 長期的な大気の質の改善は,小児の肺機能発達に対して有意な良好な影響を与える。


by otowelt | 2015-03-16 00:27 | 呼吸器その他