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IPPFEは甲状腺機能低下症を合併しやすい

e0156318_23511973.jpg ホルモン値ではなく、病理学的に調べたことに大きな価値がある研究です。

Nobuyasu Awano, et al.
Is hypothyroidism in idiopathic pleuroparenchymal fibroelastosis a novel lung-thyroid syndrome?
Respiragory Investigation, DOI: http://dx.doi.org/10.1016/j.resinv.2017.08.010


背景:
 IPPFEは弾性線維症に特徴づけられるまれな間質性肺炎の一型である。特発性間質性肺炎と同じくIPPFE患者はしばしば自己免疫性疾患を有しており、ときに甲状腺機能低下症を合併している。しかしながら、IPPFEと甲状腺機能低下症の関連性は報告されていない。この研究の目的は、IPPFEと甲状腺機能低下症の合併を評価することである。われわれは剖検例から甲状腺の病理学的特徴を調べた。

方法:
 特発性間質性肺炎の連続症例255人からIPPFEと診断された13人を通出した。甲状腺機能低下症の頻度、臨床的・放射線学的・病理学的所見を甲状腺機能低下症の有無によって比較検討した。

結果:
 甲状腺機能低下症は13人中7人(53.8%)にみられた。性別、BMI、生存期間、血液検査所見に有意差はなかった。肺の放射線学的および病理学的な所見は甲状腺機能低下症の有無で差はなかった。甲状腺の組織学的所見は、炎症を伴うperifollicularるいはinterlobular fibrosisが3例にみられた(euthyroidの1例も含む)。

結論:
 小規模なIPPFE症例の解析ではあるが、甲状腺機能低下症がよくみられることがわかった。甲状腺組織の線維化がeuthyroidの症例にも観察された。IPPFEは潜在的に甲状腺機能異常をもたらす可能性がある。


by otowelt | 2017-10-31 00:28 | びまん性肺疾患

市中肺炎においてクラミドフィラは本当にコモンなのか?

e0156318_12513269.jpg 京都の感染症学会で発表されていたように記憶しています。足を運んだのでよく覚えています。
 実臨床では、自信を持ってクラミドフィラ肺炎ですと言える人に遭遇しません。

Shingo Noguchi, et al.
Frequency of detection of Chlamydophila pneumoniae using bronchoalveolar lavage fluid in patients with community-onset pneumonia
Respiratory Investigation, DOI: http://dx.doi.org/10.1016/j.resinv.2017.08.003


背景:
 Chlamydophila pneumoniae(クラミドフィラ)は、下気道感染症の病原微生物であり、健康で若年の患者によくみられるとされている。しかしながら、病原体を保菌している例もあり、気道検体や喀痰検体を用いて急性クラミドフィラ肺炎を評価することは困難である。市中肺炎におけるC. pneumoniaeが同定される頻度についてはデータが不足しており、この研究では気管支肺胞洗浄液を用いてC. pneumoniaeの存在を評価した。

方法:
 147人の肺炎患者のBALF検体を後ろ向きに調べ、C. pneumoniaeはPCRを用いて評価された。

結果:
 異なる2セットの特異的プライマーを用いてもC. pneumoniaeのPCRが陽性になった検体がなかった。
 これらの患者のうち、92人に血清抗体価が測定されているが、シングル血清のクラミドフィラ肺炎の基準を満たした人が8人(14.8%)いた。ただし、ペア血清で評価可能だった37人のうち抗体価の上昇がみられていたのは1人(2.7%)だけだった。しかも、その1人は培養からインフルエンザ桿菌が生育した。
e0156318_1526226.jpg


結論:
 下気道検体の評価によれば、市中肺炎においてC. pneumoniaeは頻度の低い病原微生物であると考えられる。。


by otowelt | 2017-10-30 00:09 | 感染症全般

腹臥位CTの追加は放射線科医のUIP診断一致率を向上させるか?

e0156318_7331272.jpg 被曝とコストの問題がありますが、初期評価にはよいかもしれませんね。ただ、スペシャリストだけで観察者間一致が上がってもあまり意味がなさそうに思います。

Kim M, et al.
Added value of prone CT in the assessment of honeycombing and classification of usual interstitial pneumonia pattern.
Eur J Radiol. 2017 Jun;91:66-70. doi: 10.1016/j.ejrad.2017.03.018.


目的:
 腹臥位CTが蜂巣肺の同定とUIPパターンの分類において、病理学的な結果をリファレンススタンダードに位置付けて比較検討し有用かどうか後ろ向きに調べること。

方法:
 胸部HRCTを受けた病理学的UIP、NSIP、CHPと診断された患者86人を登録し、8人の観察者によって評価した。観察者には、仰臥位のみの画像と、仰臥位+腹臥位の画像を読影してもらい、蜂巣肺とUIPの診断(UIP、possible UIP、inconsistent with UIP)の存在診断をゆだねた。診断は、CTにおけるUIPパターンが病理学的UIPを正しく診断できているかどうかで評価した。

結果:
 蜂巣肺の観察者間一致は、仰臥位単独評価と仰臥位+腹臥位評価のいずれでも同じだった。しかし、UIPの分類においては腹臥位評価を追加した方がκ値が上昇した(0.25 →0.33)。ただし、トレーニングを受けた放射線科医においてはκ値の上昇が有意にみられたが(0.10 → 0.34)、放射線認定医では有意ではなかった(0.35 → 0.31)。病理学的なUIP診断精度については仰臥位単独評価と仰臥位+腹臥位評価に有意な差はなかった(78.8% (145/184) vs 81.3% (179/220), P=0.612)。

結論:
 腹臥位CTを追加することで、特に経験を積んだ放射線科医ではUIP分類の観察者間一致の向上が見込めるかもしれない。ただし、蜂巣肺の評価には影響を与えない。


by otowelt | 2017-10-27 00:09 | びまん性肺疾患

Glasgow予後スコアはIPF急性増悪の死亡を予測する上で有用

e0156318_7331272.jpg 2つの血清マーカーだけで予測できる点は評価できると思うので、前向きに登録したコホートで検証していただきたいところですね。

Kang HS, et al.
Prognostic significance of Glasgow prognostic score in patients with acute exacerbation of idiopathic pulmonary fibrosis.
Respirology. 2017 Oct 12. doi: 10.1111/resp.13184.


背景および目的:
 Glasgow予後スコア(GPS)は全身性炎症反応を反映し、肺癌の独立予測因子としても有用である。われわれは、GPSがIPF急性増悪の臨床アウトカムを予測する因子であるかどうか調べた。

方法:
 これは2006年1月から2016年3月までカトリック大学校 ソウル聖母病院で行われた後ろ向き研究である。合計327人のIPF患者が登録された。入院時に明らかに肺炎がある患者、左心不全がある患者、肺塞栓がある患者、ALIの原因が同定できている患者、アルブミンあるいはCRPが測定されていない患者は除外された。

結果:
 IPF患者66人が解析対象となった。生存期間中央値は20.7日で、20人(43.9%)の患者が入院中に死亡した。全生存期間は、GPS0点で26.0日、GPS1点で20.0日、GPS2点で15.0日だった。GPS0点と2点の間には全生存期間に有意な差がみられた(P = 0.002)。Cox回帰モデルを用いた多変量解析では、好酸球減少症(P = 0.007)、低P/F比(P = 0.014)、高GPSスコア(P = 0.006)は死亡の独立した予測因子だった。

結論:
 GPSはIPF急性増悪の死亡を予測する上で有用である。


by otowelt | 2017-10-26 00:19 | びまん性肺疾患

静岡CEP研究:慢性好酸球性肺炎における遷延性肺機能障害

e0156318_2331765.jpg 日常臨床でよく経験することです。CEPで有名な浜松医科大学からの報告です。

Suzuki Y, et al.
Persistent impairment on spirometry in chronic eosinophilic pneumonia: a longitudinal observation study (Shizuoka-CEP study).
Ann Allergy Asthma Immunol. 2017 Sep 21. pii: S1081-1206(17)30649-X. doi: 10.1016/j.anai.2017.08.009.


背景:
 慢性好酸球性肺炎(CEP)は、肺に好酸球の集積を伴う原因不明の肺疾患である。全身性ステロイド投与が劇的な改善をもたらすが、半数近くがCEPの再発を経験し、肺機能の遷延性低下をきたす患者もいる。しかしながら、遷延性の肺機能障害を予測する因子は同定されていない。

目的:
 CEPにおける遷延性の肺機能障害の発生を調べ、その予測因子を同定すること。

方法:
 CEPと診断され1年を超えて追跡された連続133人を登録した観察研究である。スパイロメトリーが診断時と追跡時に実施された。

結果:
 観察期間(6.1±4.1年)の間、75人(56.4%)が再発を経験した。特筆すべきは、最終評価において42人(31.6%)が遷延性の肺機能低下をきたしていたことである(27人:閉塞性、10人:拘束性、4人:混合性)。ロジスティック解析では、再発はこの肺機能障害とは関連していなかった。遷延性の閉塞性換気障害は、CEP診断時の喘息合併と閉塞性換気障害と有意に関連していたが、遷延性の拘束性換気障害は、診断時の胸部HRCT網状影と拘束性換気障害と有意に関連していた。

結論:
 CEPでは遷延性の肺機能障害はよく起こる。診断時の喘息合併と閉塞性換気障害は、その後の遷延性閉塞性換気障害の予測因子であり、また診断時の胸部HRCT網状影と拘束性換気障害は、その後の遷延性拘束性換気障害の予測因子であった。CEPのマネジメントにおいてこれら遷延性肺機能障害に注意すべきである。


by otowelt | 2017-10-25 00:49 | びまん性肺疾患

タルクによる胸膜癒着術後にARDSを発症するリスク因子

e0156318_1256030.jpg 個人的にもタルクによるARDSを1例経験しており、苦い思い出があります。

Shinno Y, et al.
Old age and underlying interstitial abnormalities are risk factors for development of ARDS after pleurodesis using limited amount of large particle size talc.
Respirology. 2017 Oct 4. doi: 10.1111/resp.13192.

背景:
 タルクによる胸膜癒着術は難治性胸水や気胸のマネジメントによく用いられている。大粒子径のタルクを限定的に用いれさえすれば安全な手技と考えられているが、ARDSのような頻度が低い重篤な合併症も報告されている。われわれは、大粒子径のタルクを用いて胸膜癒着術をおこなった後にARDSを発症するリスク因子を調べた。

方法:
 タルクあるいはOK-432(ピシバニール®)による胸膜癒着術をおこなった患者を後ろ向きに抽出した。

結果:
 大粒子タルク(4g以下)で胸膜癒着術を受けた27人、およびOK-432で胸膜癒着術を受けた35人が対象となった。タルクによる胸膜癒着術のあと、27人中4人(15%)がARDSを発症した。ARDSを発症した患者は、発症しなかった患者よりも高齢者が多く(年齢中央値80歳 vs 66歳、p=0.02)、胸部CTで既存の間質影がみられる頻度が高かった(4人中2人 vs 23人中1人, p<0.05)。OK-432による胸膜癒着術によってARDSを発症した患者はいなかった。

結論:
 高齢および胸部CTで既存の間質影がみられることは、タルクによる胸膜癒着術の後にARDSを発症するリスク因子かもしれない。


by otowelt | 2017-10-24 00:34 | 呼吸器その他

COPDに対するICSは喀痰中細菌量を増加させる

e0156318_14441648.jpg 現行ガイドラインを支持する内容です。

Contoli M, et al.
Long-term effects of inhaled corticosteroids on sputum bacterial and viral loads in COPD.
Eur Respir J. 2017 Oct 5;50(4). pii: 1700451. doi: 10.1183/13993003.00451-2017.


背景:
 吸入ステロイド薬(ICS)含有レジメンはCOPD増悪の頻度を減らすことが示されているが、一方で感染症のリスクを増加させることが報告されている。研究の目的は、ICSがCOPD患者の気道細菌叢と炎症性プロファイルに与える影響を調べることである。これは概念実証(POC)前向きランダム化オープンラベル試験である。

方法:
 安定期中等症COPD患者60人を1日2回のサルメテロール50μg+フルチカゾンプロピオン酸エステル500μgあるいはサルメテロール50μgのいずれかに割り付けた(12ヶ月間)。プライマリアウトカムは、治療中の喀痰細菌量とした。

結果:
 サルメテロールと比較して、1年間のサルメテロール+フルチカゾンは有意な喀痰中細菌量の上昇と関連し(p=0.005)、潜在的に病原性のある微生物を増加させた。細菌量の増加は、喀痰あるいは血中好酸球のベースラインが低いICS治療群のみに観察されたが、ベースラインの好酸球が高い群には観察されなかった。

結論:
 安定期COPD患者に対する長期ICS治療は、喀痰中細菌量に影響を与える。喀痰あるいは血中好酸球が低い患者では細菌量が増える。


by otowelt | 2017-10-23 00:17 | 気管支喘息・COPD

腺癌から小細胞癌へ形質転換するメカニズムにRB1とTP53がカギに

e0156318_1164629.jpg  私も壮絶な1例を経験しているので、形質転換についてはかなり興味があります。

Lee JK et al.
Clonal History and Genetic Predictors of Transformation Into Small-Cell Carcinomas From Lung Adenocarcinomas.
J Clin Oncol. 2017 Sep 10;35(26):3065-3074.


目的:
 EGFR遺伝子変異陽性の肺腺癌が小細胞肺癌へ形質転換することがあり、EGFR-TKIによる耐性化の主な機序の一つと考えられてきた。しかしながらこの分子病理学的機序についてはよく分かっていない。

方法:
 本研究では、21人のEGFR-TKIに耐性化し小細胞肺癌へと変化したものを登録した。これらから、時期を変えた9腫瘍の全ゲノムシークエンスを行い、クローン進化プロセスを再構成し、小細胞肺癌に到達する遺伝学的な予測因子を同定した。さらに得られた結果を合計210の肺癌組織で確認した。

結果:
 EGFR-TKI耐性の肺腺癌と小細胞肺癌では、共通のクローン原生と進化分岐を有していた。肺腺癌からの小細胞肺癌への先駆細胞のクローン多様性はTKI投与以前より存在し、早期の肺腺癌の時点でRB1とTP53の完全な不活性化を示していた。TKIを投与された75人の早期肺腺癌の組織で免疫染色をおこない、さらなる検討を行った。その結果。Rbとp53の不活性化は、小細胞肺癌に変化した群とそうでない群とでは有意に異なるプロパティだった(82% vs 3%、オッズ比131[19.9-859])。EGFR変異を持つ肺腺癌で、完全にRbとp53が不活性化されていた場合、小細胞肺癌に形質転換するリスクは43倍だった。

結論:
 EGFR-TKI抵抗性小細胞肺癌は肺腺癌のクローンから早期から枝分かれし、RB1とTP53の完全な不活性化を伴っていることがわかった。RB1とTP53の発現を調べることが、肺腺癌の小細胞肺癌への形質転換を予測する情報になるかもしれない。


by otowelt | 2017-10-20 00:06 | 肺癌・その他腫瘍

TRANSFORM試験:heterogeneous emphysemaに対する気管支内バルブ(Zephyr)の多施設共同研究

e0156318_14441648.jpg 単施設でしかエビデンスがなかったのですが、これで本格的に脚光を浴びそうです。

Samuel V Kemp , et al.
A Multicenter RCT of Zephyr® Endobronchial Valve Treatment in Heterogeneous Emphysema (TRANSFORM)
AJRCCM, https://doi.org/10.1164/rccm.201707-1327OC

背景: 
 Zephyr気管支内バルブ(EBV)治療は、重症heterogeneous emphysema患者に対して有効であることが単施設ランダム化比較試験で示されている。これは、初めての多施設共同研究である。

目的:
 heterogeneous emphysemaで側副換気がないCOPD患者を対象に、Zephyr EBVの有効性と安全性を調べること。

方法:
 前向きに多施設共同でEBV+通常ケアあるいは通常ケアのいずれかに2:1にランダムに割り付けた。プライマリアウトカムは処置後3ヶ月時点でのベースラインからの1秒量改善12%以上とした。1秒量変化、残気量、6分間歩行距離、SGRQスコア、mMRCが3ヶ月時、6ヶ月時にアセスメントされた。

結果:
 97人の患者がランダム化された。EBV65人、通常ケア32人だった。3ヶ月時点で、EBV群の55.4%、通常ケア群の6.5%に1秒量12%以上の改善がみられた(p<0.001)。改善は6ヶ月目までも持続した(56.3%vs 3.2%、p<0.001)。6ヶ月時点での平均1秒量変化はEBV群20.7±29.6%、通常ケア群―8.6±13.0%だった。EBV群の89.8%が350mL以上の容量現減少を胸部CTで確認されていた。6ヶ月時点での残気量、6分間歩行距離、SGRQ、mMRC、BODEはすべて有意にEBV群の方が良好であった(all p<0.05)。気胸はEBVでよくみられ、65人中19人に発症した。

結論:
 側副換気のないheterogeneous emphysemaでは、EBVは臨床的に意義のある肺機能、症状、QOLの改善をもたらす。


by otowelt | 2017-10-19 00:42 | 気管支喘息・COPD

SUMMIT試験サブ解析:中等度気流閉塞のCOPD例ではICSは肺炎リスクを増加させない

e0156318_1633480.jpg SUMMIT試験のサブ解析多いですね、最近色々目にします。

Crim C, et al.
Pneumonia risk with inhaled fluticasone furoate and vilanterol in COPD patients with moderate airflow limitation: The SUMMIT trial.
Respir Med. 2017 Oct;131:27-34.

 
背景:
 COPDにおける吸入ステロイド薬の肺炎リスクは、中等度の気流閉塞がある患者ではあまり検証されていない。

目的:
 心血管系リスクが高い、中等度の気流閉塞のあるCOPD患者で、吸入ステロイド薬が肺炎のリスク因子になるかどうか調べた(SUMMIT試験サブ解析)。

方法:
 SUMMIT試験では、16590人の中等度の気流閉塞があり(%1秒量が50~70%)心血管系リスクが高いCOPD患者をランダムに1:1:1:1に以下の治療群に割り付けた。吸入ビランテロール25μg、吸入フルチカゾンフランカルボン酸100μg、吸入ビランテロール25μg+フルチカゾンフランカルボンさん、吸入プラセボ。事前に規定された基準に基づき、研究者が報告した肺炎イベントを記録し解析した。

結果:
 研究薬を投与された患者の安全性解析に16568人が組み込まれた。肺炎は合計842人・1017イベント観察された。プラセボ、フルチカゾンフランカルボン酸、ビランテロール、フルチカゾンフランカルボン酸/ビランテロールのそれぞれでは5%、5%、4%、6%だった。治療開始時期で補正をしても、イベント発生率は全群同等であった(プラセボ、フルチカゾンフランカルボン酸、フルチカゾンフランカルボン酸/ビランテロールで100治療年あたりれぞれ3.84、4.24、3.95)。しかし、ビランテロール単独群では有意に低かった(100治療年あたり2.77)。
 肺炎のリスク因子には以下の要素が報告された。すなわち、強い気流閉塞(%1秒量60%未満)、過去の増悪歴、BMI25未満。

結論:
 過去の重度のCOPD患者に対する研究とは異なり、中等度の気流閉塞があり心血管系リスクの高い患者では肺炎のリスクは上昇しなかった。


by otowelt | 2017-10-18 00:44 | 気管支喘息・COPD